LimitとStopの使い分け | シリコンバレーで投資始めました

シリコンバレーで投資始めました

Northern California シリコンバレーに在住。30代の私が老後に備えて、アメリカでリタイヤするための勉強の覚書。
アメンバーは面識のある友達限定のコミュニティです。

これはどの値段になったら、買う・売るの注文を出すかをまとめた図です。

まずは、Limit=値段の条件をつける「指値(さしね)」、Stop=指定した値段に達したら注文が動き出す「逆指値(ぎゃくさしね)」と覚えると整理しやすいです。




 

 

今の株価が100ドルだとすると 

 

図の4つを、具体例で見てみましょう。以下の価格は説明用です。

 

図の注文 日本語 注文の例 どういうときに使う?
BUY LIMIT〈右下〉 買い指値 95ドル以下なら買いたい 今より安く買えるまで待つ
SELL LIMIT〈右上〉 売り指値 105ドル以上なら売りたい 持っている株を、今より高く売るまで待つ
BUY STOP〈左上〉 買い逆指値 105ドルまで上がったら、買い注文を出す 上昇して一定の水準を超えてから買いたい
SELL STOP〈左下〉 売り逆指値 95ドルまで下がったら、売り注文を出す 持っている株がさらに下がる前に、売却を試みる

 

指値はその価格か、それより有利な価格で取引する条件です。一方、通常のStop注文は、指定した価格に達すると成行注文に変わります。成行とは、値段を指定せず、その時に市場で取引できる価格で売買する注文です。

 

 TODAY'S
 
安く買うと上がってから買うは何が違う?

 

 BUY LIMIT:安くなるのを待つ

 

今100ドルの株について、

「買いたいけれど、100ドルは高い。95ドル以下なら買おう」

と考える場合です。買い指値を95ドルにすると、95ドル以下でしか買いません。ただし、株価が下がってこなければ、買えないままになることもあります。

 

 BUY STOP:上がったことを確認してから買う

 

こちらは、

「今すぐではなく、105ドルまで上がるなら、そのタイミングで買いたい」

という注文です。上昇の勢いに乗ろうとする使い方があります。ただし、105ドルは注文が動き出す価格であって、必ず105ドルで買えるという意味ではありません。

 

売り注文は利益確定と損失を抑えるで考える 

 

すでに株を持っていて、現在の株価が100ドルだとします。

  • SELL LIMITを105ドルに設定:「105ドル以上になったら売りたい」。高くなったところで利益を確定したいときなどに使います。
  • SELL STOPを95ドルに設定:「95ドルまで下がったら売却を進めたい」。損失の拡大を抑えたり、すでに出ている利益を守ったりする目的で使います。ただし売却価格は保証されません。

 

この図で、誤解しやすいところ 

 

① 矢印は「必ずその方向へ動く」という意味ではない

図の右側には上がってから下がる、下がってから上がる矢印がありますが、これは想定する値動きのイメージです。注文に、相場を反転させる効果や、反転を確認する仕組みがあるわけではありません。たとえばBUY LIMITで買った後、そのまま値下がりすることもあります。

② Stopの設定価格は、売買価格の保証ではない

たとえば95ドルにSELL STOPを置いても、急落して次に取引できる価格が90ドルなら、90ドル付近で売れる可能性があります。95ドルで必ず売れる保険ではない点が重要です。

 

覚えるときは、Limitはいくらまでなら買う/いくら以上なら売る、Stopはこの価格になったら売買を開始すると分けると、混乱しにくくなります。

 

 

実際に注文を出すときの具体的な手順

 

Schwab(スワブ)の画面を想定して説明しますね。基本は、「Buy/Sell」と「Limit/Stop」の組み合わせを選び、株数・価格・有効期限を入力する流れです。画面の配置や名称はアプリのバージョンによって多少違います。

以下は現在の株価が100ドルの株を1株売買するという架空の例です。実際にその価格で注文するおすすめではありません。

 

STEP.1① まず注文画面を開く

 

  1. Schwabにログインする。
  2. 「Trade」を開く。
  3. 取引する口座を確認する。課税口座とIRAなど、別の口座を選ばないようにします。
  4. 「Symbol」に銘柄コードを入力する。
  5. 入力したコードが、目的の会社・ETFであることを確認する。

Schwab Mobileでは、Tradeから銘柄・売買方向・数量・注文方法などを設定し、「Review Order」で確認してから「Place Order」で送信します。

 

STEP.2② 図の4つは、それぞれこう入力する

 

 

A. BUY LIMIT:95ドル以下になったら買いたい

今100ドルなので、安くなるのを待つ注文です。

 

入力欄 入力する内容
Action〈売買〉 Buy
Unit〈表示される場合〉 Shares
Quantity〈株数〉 1
Order type〈注文方法〉 Limit
Limit price〈指値〉 95.00
Timing〈有効期限〉 Day、またはGood till Canceled

 

意味は「1株を95ドル以下で買う」。95ドルより安く買える場合もありますが、条件を満たさなければ買えません。

 

B. SELL LIMIT:105ドル以上になったら売りたい

すでに持っている株を、高くなったところで売る注文です。

 

入力欄 入力する内容
Action Sell
Unit〈表示される場合〉 Shares
Quantity 売りたい株数。例:1
Order type Limit
Limit price 105.00
Timing Day、またはGood till Canceled

 

意味は1株を105ドル以上で売る。売り数量は保有株数の範囲内にします。105ドル以上で取引できなければ、売れないことがあります。

 

C. SELL STOP:95ドルまで下がったら売りたい

保有株の値下がりに備える注文です。

 

入力欄 入力する内容
Action Sell
Unit〈表示される場合〉 Shares
Quantity 売りたい株数。例:1
Order type Stop
Stop price〈発動価格〉 95.00
Timing Day、またはGood till Canceled

 

意味は95ドルに達したら、成行の売り注文を発動するです。95ドルで売れる保証ではなく、急落時にはそれより安く売れることがあります。

 

D. BUY STOP:「105ドルまで上がったら買いたい」

一定の価格まで上昇してから買う注文です。

 

入力欄 入力する内容
Action Buy
Unit〈表示される場合〉 Shares
Quantity 1
Order type Stop
Stop price 105.00
Timing Day、またはGood till Canceled

 

意味は105ドルに達したら、成行の買い注文を発動するです。実際の購入価格が105ドルを超えることもあります。

なお、Stop Limitは今回のStopとは別の注文です。Stop priceとLimit priceの両方を入力する仕組みなので、名前が似ていても取り違えないようにしてください。

 

STEP.3③ Timingはいつまで待つか

 

選択肢 意味
Day/Day only 対象の取引日限り。成立しなければ失効する
Good till Canceled/GTC 当日以降も注文を残す。ただし証券会社の期限がある

 

SchwabのGTCには最長180暦日までの期限設定があります。注文を残す場合は、確認画面に出る有効期限も確認してください。

また、通常取引と時間外取引は別です。Schwabの時間外取引は基本的にLimit注文のみで、Stop注文は時間外には発動しません。夜間の値下がりにも常に対応する注文、というわけではありません。

 

STEP.4④ Review Orderで確認してから送信する

 

Review Orderを押したら、次を確認します。

  • 口座と銘柄が合っているか
  • BuyとSellが逆になっていないか
  • 株数が合っているか
  • LimitとStopを取り違えていないか
  • 価格の小数点が正しいか:95.00と950.00など
  • 有効期限と取引時間の設定が意図どおりか

問題がなければ「Place Order」で送信します。Schwabも、この確認画面が送信前に内容を修正する重要な機会だと案内しています。

 

STEP.5⑤ 送信した後は売買できたかを確認する

 

「Place Order」を押しただけでは、売買が完了したとは限りません。「Order Status」で注文の状態を確認します。条件を待つ注文は、送信後も未成立のまま残ることがあります。

 

特に、上の4例は別々の注文の説明で、4つとも同時に入れる手順ではありません。同じ保有株に利益確定用のSell Limitと損切り用のSell Stopを両方設定したい場合は、一方が成立したら他方を取り消す「OCO」などの連動注文として考える必要があります。単独注文を2本入れるのとは区別してください。

 

実際の注文画面のスクリーンショットを、口座番号や残高などを隠して送ってください。「どの欄に何を入れるか」を、その画面に合わせて確認できます。

 

 

OCO注文の具体的なやり方

 

 

OCO注文は、「利益確定の売り」と「値下がりに備える売り」をセットにして、一方が成立したらもう一方を自動で取り消す注文です。Schwabでは、パソコンのウェブサイトにある「All-In-One Trade Ticket」から設定できます。まずは公式に案内されている、この画面での手順を説明しますね。

 

例:持っている1株に、2つの売却条件をつける

 

現在100ドルの株を1株持っているとします。

 

目的 設定する注文
上がったら利益を確定したい Sell Limit:110ドル
下がったら売却したい Sell Stop:95ドル

この2つをOCOでつなぎます。

  • 110ドル以上で指値の売りが成立 → 95ドルのStop注文が自動で取り消される。
  • 95ドルのStopが発動し、その売りが成立 → 110ドルの指値注文が自動で取り消される。

つまり「上と下、どちらかの条件で売れたら、残りの売り注文は不要」という仕組みです。単に価格に触れたことではなく、注文の成立が取り消しにつながります。

以下の数字は操作説明用で、利益確定・損切り価格のおすすめではありません。

 

STEP.1① Schwabの注文画面を開く

 

パソコンのブラウザでSchwabにログインし、次の順に進みます。

  1. 「Trade」をクリック。
  2. 「All-In-One Trade Ticket」を選ぶ。
  3. 注文画面の下部にある「Add Conditional」をクリック。
  4. 条件付き注文の種類から「One Cancels Other」を選ぶ。

これがSchwab公式のOCO注文の入口です。通常のSchwabスマホアプリで同じ項目が見えるとは限らないため、今回はウェブ版の名称で案内しています。

 

STEP.2② 1つ目に「利益確定の売り」を入力する

 

表示された注文欄の1つ目を、次のように設定します。

項目 入力例
Account その株を持っている口座
Symbol 売りたい株の銘柄コード
Action Sell
Quantity 1株
Order Type Limit
Limit Price 110.00
Timing/有効期限 翌日以降も残すならGTCなど、目的に合う期限

 

これは「110ドル以上なら1株を売る」注文です。OCOを選択すると、複数の注文情報を入力する形になります。

 

STEP.3③ 2つ目に「値下がりに備える売り」を入力する

 

もう一方の注文欄を、次のように設定します。

項目 入力例
Account 1つ目と同じ口座
Symbol 1つ目と同じ銘柄
Action Sell
Quantity 1株
Order Type Stop
Stop Price 95.00
Timing/有効期限 意図した期間、両方が有効になるよう設定

 

ここは「Stop Limit」ではなく「Stop」を選ぶ例です。Stopは発動後に成行注文になるため、95ドルで必ず売れるわけではありません。急落時には90ドルなど、それより低い価格で成立する可能性もあります。

なお、1株の保有に対して、各注文の数量をそれぞれ「1株」にするのがこの例です。「半分ずつの0.5株」ではありません。2つの売却方法をOCOで連動させることで、どちらか一方の成立後にもう一方を取り消します。

 

STEP.4④ 確認して送信する

 

入力できたら「Review Order」を押します。次を確認してください。

  • 注文の種類が「One Cancels Other」になっている。
  • 両方とも同じ口座・同じ銘柄の「Sell」になっている。
  • 各注文の数量が、売りたい保有株数と合っている。
  • 上側が「Limit:110.00」、下側が「Stop:95.00」になっている。
  • 両方の有効期限が意図どおりになっている。
  • 各注文に表示される警告や注意事項を確認した。

問題がなければ、必要な確認事項に同意して「Place Order」を押します。Schwabの公式手順も「Review Order → 各注文の注意事項を確認 → Place Order」という流れです。

 

  「まだ株を買っていない」場合は別の種類

 

ここまでの説明は、すでに持っている株に2つの売り注文をつける場合です。

状況 選ぶ条件付き注文
すでに株を持っている。利益確定と損切りを設定したい One Cancels Other
これから買う。買えた後に利益確定と損切りを設定したい Order 1 Triggers OCO

「Order 1 Triggers OCO」は、最初の買い注文が成立してから、2つの売り注文を有効にする仕組みです。まだ持っていない株に対し、上の手順の売りOCOだけを先に出すのとは異なります。

 

最初は「Review Order」の確認画面まで進み、送信前に設定を点検すると操作を理解しやすいです。画面を共有する場合は、口座番号などを隠し、2つの注文内容とOCOの表示が見える状態にしてください。