【COST】Costco | シリコンバレーで投資始めました

シリコンバレーで投資始めました

Northern California シリコンバレーに在住。30代の私が老後に備えて、アメリカでリタイヤするための勉強の覚書。
アメンバーは面識のある友達限定のコミュニティです。

Costco株(ティッカー:COST)は、会員制倉庫型スーパーのCostcoに投資する株です。単なる小売株ではなく、年会費を払う会員が毎年更新し、継続的に買い物をする仕組みが強みで、長期で生活に近い優良企業を持ちたい人向けの銘柄です。

私が1株買ったのは、VOOを土台にしながら、NVDAのAI・半導体、Tの通信・配当とは違う、消費・会員制ビジネスを加えるという意味で自然な組み合わせです。

 

Costcoはどう稼ぐの?

 

Costcoは、会員だけが利用できる大型倉庫店です。食料品、日用品、家電、衣料、医薬品、ガソリン、旅行サービスなどを幅広く扱っています。

収益の仕組みは大きく2本あります。

 

収益源 何か なぜ大事か
商品販売 店舗・オンラインで商品を売る利益 売上の大部分。大量販売・仕入れ交渉力で低価格を実現する
会費 Gold StarやExecutiveなどの年会費 毎年入りやすく、比較的安定した収益。会員が増え、更新し続けるほど強い

 

スーパーは一般に利益率が低い業種ですが、Costcoは商品は低いマージンで売り、会費で利益を支えるというモデルです。イメージとしては、あなたがCostcoへ行ってKirkland商品やまとめ買いをするたびに、Costcoは商品販売を増やします。そして年会費を更新する会員が多いほど、翌年以降の安定した収入の見通しが良くなります。

 

  強みは会員制度

 

Costcoの最大の強みは、会員のリピートです。2026年度第3四半期時点で、有料会員数は8,290万人、カード保有者は1億4,900万人でした。米国・カナダの更新率は92.2%、世界全体でも89.7%と非常に高い水準です。これは、100人の会員がいれば翌年も約90人以上が会費を払って残るイメージです。

会員が更新する主な理由は次のようなものです。

  • 大容量・低価格の商品が多い
  • Kirkland Signatureの商品に固定ファンがいる
  • ガソリン、薬局、フードコートなどの付加価値がある
  • 仕入れ品が絞られていて、買い物が分かりやすい
  • 会費を払った分、Costcoで買おうという習慣が生まれやすい

更新率の高さは、投資家にとって来年も売上と会費収入を見込みやすいという意味になります。

 

  最近の業績

 

直近の2026年度第3四半期(12週間、5月10日終了)では、純売上高は691.5億ドルで前年同期比11.6%増、会費収入は13.7億ドルで10.7%増、純利益は21.9億ドルで15.2%増でした。

つまり、会員が増えるだけでなく、既存会員の利用も伸び、利益も増えている状態です。投資家がCostcoを高く評価してきた背景には、この会員制+売上成長+安定的な利益の組み合わせがあります。

ただし、これほど良い会社でも、株価は毎年一直線には上がりません。Costcoは人気が高く、将来の成長期待が株価にかなり織り込まれることがあります。決算が良くても、市場の期待ほどではなければ売られることがあります。

 

  株主への還元

 

Costcoは通常配当を出しています。2024年度の年次報告書では、通常の四半期配当は1株あたり1.16ドルとされていました。また、同年には1株15ドルの特別配当も実施しました。

ただし、Costcoを買う一番の理由は高配当ではありません。Tのように今の配当利回りを得る銘柄というより、

  • 会員数・店舗数・売上の長期的な成長
  • 長期での株価上昇の可能性
  • 配当の継続・増配、そして時々の特別配当

をまとめて期待する銘柄です。

 

  注意点もある

 

Costcoは良い会社ですが、リスクがないわけではありません。

 

注意点 株主にとって何が起こり得るか
株価が高く評価されやすい 業績が良くても、期待を少し下回ると株価が下がることがある
消費者の節約志向 客数は維持できても、高単価商品の売れ行きが鈍る可能性
人件費・物流費・仕入れコスト コスト増を価格に十分反映できないと利益率が下がる
Amazon、Walmart、Sam’s Clubなどとの競争 値段、品揃え、配送・オンラインの便利さで競争が続く
海外展開 成長機会になる一方、為替・国ごとの規制・消費習慣の違いもある
会員更新率の低下 Costcoの最大の強みが弱まる重要なサイン

 

初心者なら、株価の上下よりも、毎回の決算で会員更新率と既存店売上を見るだけで、Costcoの健康状態をかなり把握できます。

 

  来週の決算

 

Costcoは9月24日(木)午後1時15分、太平洋時間に、2026年度第4四半期の決算を発表予定です。

決算では、次の4つを見るとよいです。

  1. 既存店売上高
    新店舗を除き、もともとある店の売上が伸びているか。
  2. 会費収入と更新率
    会員が増えているか、更新率が90%前後の高水準を維持できているか。
  3. 客数と1回あたりの購入額
    お客さんが増えているのか、1回の買い物額が増えているのか。
  4. 会社の今後のコメント
    仕入れコスト、関税、消費者の節約傾向、オンライン販売、店舗出店について、経営陣が何を言うか。

決算直後は、良い数字でも株価が下がることがあります。市場は良かったかだけでなく、すでに期待されていた数字を上回ったかで反応するからです。短期の反応を見て慌てて売買する必要はありません。

 

私の保有での役割

 

銘柄・ETF 役割
VOO 米国の大型株全体を広く持つ、長期投資の中心
NVDA AI・半導体の成長枠。値動きは大きめ
T 通信・高配当枠
COST 会員制小売・生活消費の長期成長枠

 

COSTは、私が実際に普段利用していて事業をイメージしやすい点も大きな良さです。店舗の混み方、ガソリン価格、Kirkland商品の魅力、会員を続けたいと感じるかなどは、決算資料だけではつかみにくい“現場感”になります。

 

初心者としての結論

 

Costco株は、高い配当を今すぐ得る株ではなく、強い会員制度を持つ企業を長期で保有する株です。

  • 会員更新率が高く、収益の見通しが立ちやすい
  • 生活に近く、事業を理解しやすい
  • NVDA・Tと違う業種なので、個別株の分散に役立つ
  • 株価は人気があり、高評価になりやすいため、一括で大きく買うより分割購入が向く
  • 今は1株を保有したまま、9月24日の決算で会員・売上・利益の伸びを確認すれば十分

今の段階では買値から上がったか下がったかより、Costco会員であり続けたい人が多い状態が数年後も続くかを見るのが、いちばんCostcoらしい株の見方です。