いま諸事情で夜行バスに乗っているんですが、夜行バスってメチャクチャ暇ですね。

普段地元へ帰る時も高速バスを使うので、長距離バスには乗り馴れてるっちゃあ乗り馴れてるんですが…カーテンが閉められて外の景色は見られないわ、消灯時間になって車内が真っ暗だわで…やる事がない。

そんな訳で今回も元気に和訳をしていこうと思います。

今回挑戦するのは、アメリカのポップパンクバンドGood Charlotteの新曲であるPrayers。Good Charlotteは90年代を代表するポップパンクバンドの1つで、Blink-182やThe Offspring、New Found Gloryなんかと肩を並べるベテランです。

【ここからは暫くオタクの戯言なので読み飛ばして大丈夫です】

彼らの特徴を勝手に述べるなら「ポップパンクの枠に収まりきらないポップパンク」です。確かに初期(1st、2ndアルバム)は、ちゃんとポップパンクでした。強いて言えばポップパンクにヒップホップのエッセンスを加えたか？くらいの。

でも3rd辺りから一気に音楽性をガラリと変えたんですね。ストリングスがはいったりピアノが入ったり。「これマジでポップパンクバンドなの？」ってくらい曲の幅が広がりました。なのでぶっちゃけ3rd以降はポップパンク原理主義者(便宜上こう表現します)からの評価は芳しくないです。ちなみに「ポップパンク原理主義者」ってのは俺の友達やバンドメンバーなどです。

事実、Actual Pain、Shadowboxer、そしてPrayersと、最近立て続けに新曲を公開していますが、そのいずれも曲調的には(これポップパンクっすか…？)という感じです。

ただ僕は「ポップパンク」と呼ばれるバンドの中でGC(Good Charlotte)が1番好きなんです。その音楽の振れ幅の広さが好きなんです。特に4thはGC節が全開だと思ってます。「振れ幅は広いけど芯はちゃんとポップパンク」なアルバムだと思ってます。ちなみに20歳の時、好きすぎてベーシストのPaul Thomasと同じベースを買ってしまいました。

さて、戯言はこれくらいにします。今回も頑張って訳していきましょう。

Prayers/Good Charlotte

Born on a lonely planet full of broken dreams

破れた夢で覆われた孤独な星に生まれた

Where no one understands me

ここでは誰も俺の事なんか分かってくれない

When I finally met an angel I didn't know what to say

だから天使を見た時言葉を失ったよ

She just held my hand And we would lay awake at night

彼女は僕の手を取って俺らは一晩中空を眺めてた

Looking at the stars, thinking of the ones we've lost

俺らが失った人達を思いながら星を見上げた

And wonder where they are

今はどこにいるんだろう

When we lit another candle she asked me who's to blame

俺らが次のロウソクに火をつけようとした時彼女は「誰のせいなの？」って聞いてきた

Then she put her arms around me and held me to the flames

そして俺を抱きしめて炎から俺を守ってくれた

So why do we hurt each other?

どうして人間は傷つけ合うんだ

We don't need the words for one an-others

分かり合うのに決まりきった言葉なんていらない

Prayers

祈り

They don't mean a thing at all

そんなのは無意味だ

Do they answer when you call?

助けを求めた時に答えを授けてくれたか？

These prayers, when you don't mean what you say

お前が救いを求めて捧げた祈りは無意味だよ

Would you die for me today?

俺の為に今死んでくれるか

No, I just can't relate

もう付き合いきれないよ

None of this makes sense in this reality

この現実の中では誰も気付かない

God just leaves the room when I turn on my TV

テレビを点けたら神様はいなくなった

I see a little girl who's crying 'cause she lost her family

家族を失って泣いてる少女がいた

All these strangers sending thoughts and prayers

She’s buried underneath

そんな迷い子達は祈って願い事をするけど彼女は埋められた

Why do we kill each other?

なぜ人は殺し合うのか

We can't feel the pain in one anothers

他人の痛みなんて分からないからだ

Prayers

祈り

They don't mean a thing at all

そんなのは無意味だ

Do they answer when you call?

俺が助けを求めた時答えを授けてくれたか？

These prayers, when you don't mean what you say

お前が救いを求めて捧げた祈りは無意味だ

Would you die for me today?

俺の為に死んでくれるか？

No, I just can't relate

もう遊びはお終いだ

We're so far away from one another

俺たちは分かり合えない

We keep building walls between each others

互いに壁を作ってるんだよ

Prayerの発音は「プレイア」らしいです。

Aメロの時点だと「夢も何もない世界で孤独な男が唯一の理解者と世界平和の為に祈りを捧げている」みたいなファンタジックなお話だと思ったんですが、サビでまさかの展開でしたね。

そんなサビ「They don’t mean a thing at all」ですが、Theyは直前のPrayersにかかっていているとして、don’t mean a thingの訳に苦労しました。at allは「全く」という意味の強調表現なので除外します。

どれが原曲なのか分かりませんが、ジャズに「It Don’t mean a thing」という曲があるらしく、それのタイトルの和訳が「スウィングしなきゃ意味がない」だそうです。今回はそこから拝借しました。確かに考えてみれば、

It don’t mean a thing→それは物事の意味を成さない→無意味

ですよね。

そんな訳でこの曲は、夢も何もない世界で1人の男が「祈る」という行為の無意味さを嘆く曲でした。

ただ、もちろんこの訳が全く正しいとは思っていないので「いやここはこういう意味じゃないの」や「ここの和訳はそうじゃなくてこうだよ」というご指摘等がありましたらコメントしていただけると幸いです。

今回も読んで頂きありがとうございました。目的地まで、あと5時間です。