生命力について考えたくなる、『ボレロ 永遠の旋律』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『ボレロ 永遠の旋律』

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】アンヌ・フォンテーヌ

【主演】ラファエル・ペルソナ

 

 

【あらすじ】

 1928年パリ、作曲家のラヴェルはどこか満たされない日々を送っていた。そんなある日、友人のバレリーナから作曲の依頼を受ける。

 

 

【感想】

 音楽“ボレロ”の力強さを見せつける映画だった。オープニングでは様々にアレンジされた“ボレロ”が登場するが、あの確固たるテンポは揺らぐことがなくたくましい。詠み人知らずの楽曲を見ているようだった。ただストーリーは、虚ろでどこか弱々しいものだった。主人公の物憂げな表情が全てを語っていたのかもしれない。力強い楽曲の陰でストーリーは沈んでいた。