独裁者は自分の中にいる、『お隣さんはヒトラー?』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『お隣さんはヒトラー?』

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】レオン・プルドフスキー

【主演】デビッド・ヘイマン

 

 

【あらすじ】

 1960年コロンビア、ホロコーストを生き延びたポルスキーは人里離れた田舎で孤独に暮らしていた。だが空き家だった隣の家に一人のドイツ人が引っ越してきたことで、ポルスキーの日常は大きく変わっていく。

 

 

【感想】

 毎年のように公開されるホロコーストものの映画。ヒトラーやナチスの悪行を題材に取り上げ、極限状態に置かれた人間にスポットを当てることが多い。時代と共にスタイルが変わり、独裁者やその手法に対する見方の変遷を追い掛けると何かが見えてくるかも。ストレートな糾弾から変化球を用いたコメディーまで、振れ幅は大きい。この映画はコミカルな視点で描かれ、個人の無力感を見せていた。大きなうねりに翻弄され、辿り着いた場所で戸惑う二人の姿が印象的。