完封を目指さない生き方で、『違国日記』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『違国日記』

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】瀬田なつき

【主演】新垣結衣、早瀬憩

 

 

【あらすじ】

 両親を事故で亡くした中学生の朝は、叔母で小説家の槙生に引き取られることになった。最初はギクシャクする二人だったが、次第に心の内を見せ合うようになる。

 

 

【感想】

 主演二人の相性がよかった。見ていてほのぼのとした気持ちになる。オドオドしながらも真っ直ぐ感情を吐き出す姪と、不機嫌な中にも優しさを滲ませる叔母のコンビ。生きづらい世界の中で、ほのかな希望を灯していた。ストーリーは軽いタッチのシーンを積み重ね。踏み込みが浅いようにも思えたが、逆に人生に深入りしない潔さがあったとも言えそう。生きることに思い悩む二人の姿には不思議な清々しさがあった。