自分だけに見える世界を描けたら、『クラユカバ』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『クラユカバ』

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】塚原重義

【声】神田伯山

 

 

【あらすじ】

 探偵の荘太郎のもとに集団失踪事件の調査依頼が寄せられる。荘太郎は黒幕の存在を追って、地下に広がる怪しげな街に足を踏み入れる。

 

 

【感想】

 予告編の映像だけで溢れ出る才能を感じることが出来た。強烈な個性で作り上げられた世界は、どこか懐かしくそして斬新でもあった。街並みやキャラクター、衣装や小道具など凝りに凝っている。質の高さとディテールの統一感には圧倒された。いい温泉に浸かっているような気分を味わえる。ここにより面白い物語が加われば盤石だったと思う。ミステリーめいたストーリーの推進力はちょっと弱めだったかも。