理解するより理解されたい、『僕らの世界が交わるまで』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『僕らの世界が交わるまで』

【評価】☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】ジェシー・アイゼンバーグ

【主演】ジュリアン・ムーア

 

 

【あらすじ】

 DVの被害者女性のために活動するエヴリンだが、高校生の息子は社会問題や政治に全く興味を持たず歌うことに熱中していた。そんな時、母親と共にシェルターハウスにやって来た高校生の青年に、理想の息子像を見てしまう。

 

 

【感想】

 母親と息子のスレ違いをオフビートな雰囲気で見つめている映画。どちらかというと、理想の世界を頭の中に築き上げる母親の方にちょっと問題がありそう。それでも理解されたいと願う人間の滑稽さが浮かび上がり、悲哀も滲む。少しダレた時間もあったが、ウディ・アレンの映画を観ているような感覚も味わえた。監督ジェシー・アイゼンバーグの今後が楽しみになる一本だったと思う。