人生100年を実感、『アイリッシュマン』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『アイリッシュマン』

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】マーティン・スコセッシ

【主演】ロバート・デ・ニーロ

【製作年】2019年

 

 

【あらすじ】

 第二次世界大戦のイタリア戦線から復員したフランクはトラックの運転手として働いていたが、ちょっとしたことからイタリアン・マフィアの大物たちと親しくなる。

 

 

【感想】

 「ゴッドファーザー」に似た世界を少し俗な視点から見せた物語で、イタリアン・マフィアのヒットマンとして生きた男の半生を描いている。主演を務めるのはロバート・デ・ニーロ、そして相手役にはアル・パチーノが控えている。のんびりとした旧交を温める場としての映画なのかと思ったが、観ているうちに出演者たちの迫力に呑まれていく。老いて尚、新しい波を起こそうと全力で戦っていた。

 

 

監督のマーティン・スコセッシを含め、老人パワーの凄さにはただただ圧倒される。ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノのやり合うシーンは、横綱同士の大相撲と言った感じ。どこからこのエネルギーが漲るのか不思議でならない。上映時間は3時間を超え、濃厚な一本になっている。面白い内容ではあるが、観ている方もある程度の疲労は覚悟しないといけない。