アメリカの厚みを感じる、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】ジェームズ・ガン

【主演】クリス・プラット

【製作年】2017年

 

 

【あらすじ】

 ピーター率いるガーディアンズは、ある惑星でエネルギー源を守る仕事に就いていた。突如現れた敵と戦い無事に仕事を果たしたはずのガーディアンズだったが、何故か依頼主である惑星の艦隊から総攻撃を受けてピンチに陥る。

 

 

【感想】

 オープニングのタイトルバックで、小さな木のグルートがダンスを披露する。このダンスが可愛らしく幸せな気分にさせてくれる。しかもグルートの後ろではガーディアンズの面々が巨大な敵と戦い、派手なアクションを見せる。洒落っ気がありコミカルで、SFアクションを贅沢な映像で形作る。予算規模の大きさを、まざまざと感じさせてくれる出だしだった。

 

 

 この映画のジャンルはド派手なSFアクションだが、そこにタップリとコメディーの要素が練り込まれている。はみ出し者でいい加減な主人公たち。ただし、やるときはばっちりと決める。普段は口が悪くケンカばかりなのに、いざという時には団結し熱い友情を見せる。アメリカ人の理想の人物像が、この映画の中に現れているような気がする。アメリカ人のなりたい人物、交わしたい会話、そして理想の生き方なのかも。

 

 

 キャラクターの設定が秀逸なら、会話も冴えに冴えている。ストーリーの展開に隙も無く、アクションシーンなどの映像は豪華そのもの。大ヒットするのも当然といった感じ。ただしこの面白さを堪能するには、英語とアメリカの今を身に付けておく必要がありそう。字幕だけを追っていると、面白さの半分しか味わえていない気がしてくる。最高にいい波が来ているのに、乗りこなせない自分がちょっと残念。楽しくサーフィンをしているアメリカ人を眺めているようだった。