こういう寄り道も楽しい、『ローグ・ワン』 | 平平凡凡映画評

平平凡凡映画評

映画を観ての感想です。

【タイトル】『ローグ・ワン

【評価】☆☆☆☆(☆5つが最高)

【監督】ギャレス・エドワーズ

【主演】フェリシティ・ジョーンズ

【製作年】2016年

 

 

【あらすじ】

 孤高の女戦士ジンの父親は優秀な科学者で、ジンが幼いとき帝国軍によって拉致され、究極の兵器“デススター”の設計に携わることになった。そして今、ジンの前に反乱軍の兵士が現れ、ジンの父親からメッセージが届いていると告げられる。

 

 

【感想】

 「スター・ウォーズ」シリーズは、現在7作目まで公開されている。一応、全9作という事なので終盤に突入している感じ。そして今回の「ローグ・ワン」は、時代的に1977年に公開された「スター・ウォーズ」第1作の直前を舞台にしている。取り敢えず最後まで真っ直ぐ走ればいいような気もするが、こういう脇道へのそれ方もあるのかもしれない。ビジネスチャンスに貪欲なプロデューサーが、実験的に作ったような気もしてくる。

 

 

 そして映画は、「スター・ウォーズ」シリーズとして十分成立する完成度の高い内容だった。ストーリーは、惑星を破壊する“デススター”の設計図争奪戦をメインディッシュにしている。今回の主人公たちは、組織のはみ出し者たち。たまたま知り合い、志を同じくして戦うという設定。ハリソン・フォードが演じていたハン・ソロが、たくさん登場してくる感じ。少人数で大軍に挑む戦いは、ついつい入れ込んで見てしまう。

 

 

 映像もきれいで、「スター・ウォーズ」らしさが楽しめる。宇宙船の滑空感は相変わらず気持ちいい。そしてテクノロジーと、やってることのギャップも微笑ましかった。ワープや惑星を破壊するテクノロジーが登場する一方、宇宙船を人間が操縦したり、地上で白兵戦を繰り広げたりする。未来を舞台にして、第二次世界大戦を再現しているようにも見えてくる。このタイプのシリーズができそう。