30歳頃から白髪が生え始め、白髪染めをして来た。最近は抜け毛が増え、分け目が畦道(あぜみち)のように目立つのが気になる。
染め続けて禿げるか、染めるのをやめて白髪をさらすか。究極の選択である。
私は染めるのをやめることにした。
そして数ヶ月経つと、髪の密度が増えて、分け目が目立たなくなった。毛根は死んでいなかったのだ。よかったとひと安心。また、表面の白髪はそれ程多くなく、白髪と黒髮が混ざっている様子が思ったよりも悪くない。
月日と共に白髪が伸びたら、黒髪時代とは違う印象になるだろう。新しい外観の自分である。それに合わせて着る服も変えたい。パステル・カラーの柔らかい色にしたらどうだろうか。ピンクとグレー、薄い黄緑色とグレーの組み合わせをしてみたい。
変化を恐れずに楽しむ。そんな中にいる。
白髪を染めずにそのままにすることを、世間では「グレイ・ヘア」と呼んでいる。身近なグレイ・ヘアの先輩は、
「「白髪は染めるもの」という世の中の認識が不自然なのよ。何でも商売にされてしまうから」
と言う。確かに。
ステキなグレイ・ヘアになろう!