昔から我が家には、
スナック菓子などの「おやつ」の買い置きがありません。
お友達が遊びに来るときだけスーパーで買うくらいで、
普段は私が買わないので、子どもたちも自然と欲しがらない環境でした。
たまにお菓子が欲しいときは、
「スーパーに一緒についてきたら、
好きなものを1つだけ選んでいいよ」
というのが我が家のルール。
そもそも、なぜそんなにお菓子を買わなかったのかというと、
完全に私の育った環境の影響です。
私の母方の実家は、梨・桃・ぶどうを育てる果樹園を営んでいました。
夏場になれば家中にあふれるほどの果物があり、
季節を問わず「おやつ=果物」として育った私。
さらに祖父母が臼でお餅をついていたため、
冷凍庫にはいつでも角餅(関東ののし餅)が常備されていて、
砂糖醤油もちもおやつの定番でした。
ですが、結婚して自分で家計をやりくりするようになって
初めて気づいたのです。
「果物って、普通に買うとめちゃくちゃ高い!」と。
(ちなみに、関西は丸くてやわらかなお餅が主流で、
昔のように冷凍庫に常備して気軽につまむ
という感じでもなくなりました)
実家のように果物やお餅がふんだんにあるわけでもなく、
そこで我が家の定番おやつとして登場したのが
「おにぎり」や「お芋」でした。
小腹を満たすにはこれが一番。
「いつの時代なの!?」と自分でもツッコミたくなりますが、
当時はそれが我が家の当たり前でした。
特に鉄火巻きが大好物だった下の子には、
スーパーの鉄火巻きをおやつ代わりに毎日買っていた時期も。
「おやつに鉄火巻き!?」と周りからめちゃくちゃ笑われたのも、
今となっては懐かしい思い出です。
そんな子どもたちも無事に独立。
それぞれパートナーと暮らすようになり、
どうやら「家にお菓子が常備されている生活」にすっかり馴染んだようです。
たまに実家へ帰ってくると、パントリーや棚をのぞいては、
「この家には、相変わらず本当におやつがないね〜!」
と楽しそうに笑っています。
でも話を聞いてみると、
ふかし芋を一緒に潰しただけの
(スイートポテトと呼んでいいのか怪しい)
手作りおやつを今でも懐かしく思い出してくれたり、
すっかり忘れていたゼリー作りを
「あれ、すごく楽しかったんだよ」と娘が覚えていてくれたり。
育った環境が我が家のおやつルールになり、
そして子どもたちはまた新しい家庭のリズムを作っていく。
振り返ると「我が家ならではの習慣」って面白いものですね。
きっとそれぞれの家庭に、
それぞれの温かい思い出の味があるのだと思います。
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キャリアカウンセラー
岩岡まさみ
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