今朝、

若山 陽一郎さんの《わっかん:ラッキーマン》の本

 

「ラッキーマン 何者でもない僕が、何者かになる物語」を

 

一気に読みました。面白すぎました爆笑



ビビッときたのは、

親にありがとうと感謝の言葉を伝えていなかったことに気づき、

伝えるのにとても緊張して食べのもが喉を通らなかった話。

 

伝えられるようになった後は、愛してるよとメッセージも

送るようになったことが書かれていました。


まさに今の私へのメッセージだと思いました。

 

 


両親が生きているうちに「愛している」と伝えておきたい、伝えなければと思ったのです。


特にパーキンソン病で症状の進んできた父には。

 



 

実は、両親に「ありがとう」と伝えられるようになったのは、ここ数年のことです。

 

 

心理学の学びで、両親に感謝のハガキを出す時間がありました。

私は、ハガキですら恥ずかしくて授業時間内には書かずじまいでした。

 

 

何とかハガキは出したものの

あまりにも恥ずかしくて(何でやねん!?)

面と向かってはなかなか言えませんでした。

 

 

私にとっては、とても勇気がいることでした。


 

崩壊家族に近い時も多かったし

親子関係や距離の取り方も難しいなと

悩んだ時期もたくさんありました。

 

 

その後も、心の学びなどを通して、

私は、両親のことを大好きだったことに気づいていきました。

本当は、甘えたかった。

大好きすぎた。

だからたくさん期待した。



と自分の気持ちに気づいたのは

50歳を過ぎてからだった〜

(遅い〜😂)

 

 

最近は、「産んでくれてありがとう」を普通に

伝えることができるようになってきましたが、

「愛している」という言葉を

使ったことはありません。



それこそ、バードル高すぎて⁉️

(バードル?)

ハードルの間違い🤣

 

 

 

今日は午後から、

介護施設から一時帰宅する父に会いに行く日です。

 

 

この機会を逃したら

父に「愛してる」というチャンスはそんなに無いのではと思いました。

 

 

実家に着くと、今日の父はとても興奮状態で

私が近づくと、すごい剣幕で「あっちへいけ」と怒りました。

 


母は「見えない場所に行ったほうがいい」とアドバイスをしてくれました。

 

 

父は幻覚が見えているのか

母を攻撃してくる見えない敵から

(父にしか見えない)

母を守っている様子でした。

 

 

父から見ると、私は、

母や父を攻撃するモノに

見えたようです。

 

 

こんな父は初めてです。

3回ほど、「あっちへいけ!」と

すごい剣幕で言われました。



私のことは認識しているのです。

名前もわかるし、自分の子ども

(長女であること)もわかっているのです。



なのに、、、


 

 

父の脳がそうさせてしまっている。


 

残念ですが、これも父なのです。

現実なのです。

 


私は涙が出てきました。

でも泣いている場合では無いと思い直しました。

 

父はどんな父でも私の大好きな父なのですから。

 

 

しばらくして落ち着いた時に

 

父は

「お母さんと結婚の約束をして

自分の両親とお母さんの両親、

4人の顔合わせをすることができた。

引き合わせることができてよかった。」と

辿々しい口調で一生懸命に話をしてくれました。



昔話かなと思いましたが、

 

祖父は父が5、6歳の頃に戦死しています。


 

だから、結婚が決まった時に両親同士を引き合わせることは不可能なのです。



 

父は、昨日のことのように

その話をしてくれました。

 



私も父の見ている世界の邪魔をしないように


 

「そう、よかったね。嬉しいね。

これで無事に結婚できるね。」と

話を合わせました。

 

すると、父も嬉しそうでした。


 

きっと、父はあの世とこの世を

行ったり来たりできるようになっていて、

あちらの世界に一足先に行った両親に

会っていたのでしょう。

 

 

私は、小さい頃から

あの世もこの世も世界中も

全部繋がっていると思っていました。

 

こんな話をすると

夫や子供たちはとても嫌うので 笑

ほとんど言いませんが 笑

 


 

だから、今日のことも

父が変なことを言っているとは思えないのです。

父は、両親に会って話をしたのだと思います。

 

 

私は、父の嬉しそうな横顔を覗き込んで

 

「お父さん、愛してるよ。

お母さんと出会って、結婚してくれたから

私は、この世に生まれることができたんだね。

ありがとう。お父さんの娘でよかった。」と

伝えました。

 

 

父は、少しの間、私と目を合わせ

じーっと私を見ていました。



そして目を赤くして

少し下を向いて

微笑んでいました。


 

 

お父さん、頑張って生きてくれてありがとう。

お母さんと出会ってくれてありがとう。

 

 

お父さん、お母さん

私を産んでくれてありがとう。

育ててくれてありがとう。

 

 

たくさんのありがとうを伝えても

伝えきれないくらいです。

 

 

今日、私が素直に「愛している」と

父に伝えられたのは

 

私を威嚇し、いつもの父ではなかったのには

理由があったのだと思います。


 

私が照れずに、

真っ直ぐに気持ちを伝えられるようにと


 

一足先にあちらの世界に旅立った

私から見ると祖父祖母4人の計らいだったのでしょう。

 

 

素直で無い私が

後悔しないように仕向けてくれたのだと思います。

 


いつも天国から見守ってくれてありがとう。

 

 


きっと、

若山 陽一郎さんの《わっかん:ラッキーマン》

「ラッキーマン 何者でもない僕が、何者かになる物語」

この本を読んだのも必然だったのだろうな。

 

 

今日も素敵な1日でした。

 

おやすみなさい。