理想的な死骸 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

爆発しかけた オオカミと

有名になりかけた ニワトリと

目立たないままの 野ウサギを連れて 

悲しみが 降りやまないままの ツンドラ地帯へ 旅に出る

 

ゆっくり ゆっくり ゆっくり 

休みながら 壊れかけた 虹の言霊を拾う

ゆっくり ゆっくり ゆっくり

走りながら 忘れかけた 反応の視点をもらう

 

古びた 机の上には 数年間 誰からも 愛されない

白紙の 書類が うごめいていて

木製の 椅子の上には 暗闇に 薄っすらと 映し出された 

昨日までの 描写と

積み重なった 理想的な 死骸

 

一瞬に 溶け込んだ 説明のない現実

 

ピアノのように 踊り続けて

俺は 今日も ここで 待っている