細胞 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

 

消え去った 情熱の中で 

 

何度も 嘔吐を 繰り返す

 

裸の 動物園は わざとらしく 

 

横を 通り過ぎては 王冠を ばらまいていく

 

一個目の 細胞は 木製の 心臓を 貫いた

 

鳥は 眼球から飛び立って 過去から 遠のいた

 

尻尾という 螺旋階段から 飛び降りる 瞬間

 

蜜柑の果汁から 漏れた 新聞記事の 欠片を見つけた

 

2個目の 細胞は そのまま眠り続けて 二度と起きることはなかった

 

3個目の 細胞は 産まれることすら 許されなかった

 

4個目の 現実から 細胞が 今 産まれようとしている

 

 

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