セピア色 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

その猫は ある小さな 別の世界で

 

のたうち回る様に 死んでみせた

 

オノトマペを 描写するために 生きてみせた

 

正確に言えば 微生物みたいに 厚めの 情熱と計画

 

ガラスを 拭き続けて 分かったこと

 

真実の 向こうには 夕暮れと 眠たさと けだるさと 

 

また 違った形の 真実が 生まれつつある

 

人差し指の 指した側の 方向性の違いと 角度が 気にくわなくて

 

僕は 人目を気にしながらも 泣いた

 

透明色の 群衆と 笑い声と 泣き声と 怒り狂った声と

 

腐敗物の中で 跳ね続ける 魚の 遠心力と 犬の遠吠え

 

汚れきった 眼球で 歌を 唄いながら 

 

僕は カマキリと 一緒に 草を 指揮棒にして 歩いた

 

段ボールの中の 宇宙で キャッチボールと 潮干狩り

 

空想の中の 桟橋で 電車ごっこと 廃品回収

 

目が覚めて 矢印の 方向は 

 

いつも 赤い色をしていて 冷めていた

 

街は いつでも セピア色の 鍵盤の下に 埋もれていた

 

まるで いつか 聞いたことのある 猫みたい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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