にんげんみたことない | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

人間 見たことない

人間 見たことない

人間 見たことない

僕は 人間見たことない

車が ブーブー 一人

ウシが モ~ 一個

高校球児の バットに 球が当たる音 カキーン

ランニングする かけ声 3びき

白菜の 海に群がる 真っ白い 無限の自由

黄ばんだ池から 空を見上げれば

無機質な たくさんの 円を描いた 妖精たちの塊は

もう 忘れるくらいの勢いで 見えなくなってしまっている

甘みのない イチゴ畑を 泳ぎ疲れて たどり着いた

暗示することの理由と 優しさの中にあった 罵声と

隣り合わせの 奇妙な 笑い声と 重なり合って 

何もかもが 集中できなくなっている

汚れたパジャマと 擦り切れた 言葉の意味と

追憶のイメージは 幼いころの サルの実

いつの日か クレヨンで塗りつぶしてしまった 

魚に乗って いつの間にか キリトラレタ 

サクランボの 木を もう一度 植えにいこうよ


ぼくは にんげんみたことない

ぼくは にんげんみたことない

ぼくは にんげんみたことないんだって




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