キリギリスの塒 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

年老いた キリギリスは 

過去の 苦悩を忘れ 寝ぼけている

黄色く塗られた 傷のついた大木は 何の意味も持たない

小さな塒で 死んでいくのを待つばかり

そこに 仮面を付けた 若者が群がり

安っぽい詩と 夕暮れを置いていく

それは 儚いメキシコの夢

モグラやキノコ達との ダンスも忘れ 

他人と触れ合わなかった事を 悔やむんだ

イデオロギーの中で 雨が降っている

新聞紙の中の 昨年が 泣いている

世界が 沈んでいる 世界が 歪んでいく

霞んだ右目に 錆びついた 緑色のない信号機

オアシスの 雲の上の 蟻の行列に群がる 若者達・・・・・ 

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