炊事場 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

オオカミが 包み込まれた皴


シャンプーの曇り空に 貝の死に様を廃棄する


タマゴの輪郭は二つ 


青白い道端で 草花は順番待ちをしている


故郷で揺れている 人々の思いは 短冊に刻まれて


太った金魚鉢の周りで シュールな回路


ヨーグルトとアイスクリームの 争いで和解


国旗を掲げて 歩道橋を歩く


一万円札の重みに 人々が群がる


カニが 心と腰を痛めつけられている頃


一粒の涙が 流れ始めている


サルが 頭と手首を噛み付かれている頃


一粒の白米が 垂れ始めている


生きたままのカゴ 小鳥達は 毎朝食されている


紫色のサボテンと会話をする


熱に耐えられなくなった 炊事場がジャンピング


通りすがりの キャベツが笑っているのだろう





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