最後のてんぷら | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

新宿の片隅


最後のてんぷら


道端のおばはん


日本語が通じない


輝き続けている


最後のてんぷら


スペシャルビーム光線


壁が崩れ落ちる 服屋の前で


海老 海老 海老の振る舞い


戦車に乗ってやってきた


エリンギ エリンギ エリンギの憤り


大地に根付いてやってきた


キコリ キコリ キコリの気まぐれ


風に飛ばされてやってきた


むやみやたらに コップの飲み水


むやみやたらに 公園の飲み水


映画館の片隅


最後のてんぷら


進む道が分からないまま 


俺達は そこで別れた


行列の最後尾


最後のてんぷら


陰気なおっさんの


笑い声が止まらない


海老 海老 海老の脱皮


洗濯機に 振り回されて


前田はん 前田はん 前田はんのサングラス


寂しい人物と思われて


鈴木はん 鈴木はん 鈴木はんの薬箱


レストランで一人 取り残されて


カラス鳴く頃に 喉が渇いて 気付く朝




にほんブログ村