茶碗 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

岸辺のナイト 内乱のキャラメル箱


湿った武器の鎧は 蝉のぬけがら


干された洗濯物を 睨む洗濯機


流れ星は脂まみれで 世界が鳴いている


7年もの間 ビニール袋に棲みついた


メタリック製の酸素で 行進をする


仮面を作り続ける 使者


木からサルが落ちるとき カーニヴァルが始まる


鉛の風船は 空へ帰れない


魚の泳ぐ おもちゃ箱は透明


生きるためのレシピを 笑うためのレシピを 探している


先の尖がった アルカリ性の蛙


王冠とペガサスの 角はミカンの生命の中で


皆に喜ばれる 時間を待って眠っている


闘牛場の鬼と 砂漠のジャングル


子供達が 風呂場に持ち帰った 冷たさで


その日分の 食卓の茶碗が埋まる


会話を聞かないのは 古びた案山子だけ


腐れた音色が 花壇のレンガに挟まって




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