風 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

巨大な ドアの向こう側


ビジネスマンの視点


大地のオーシャン


頬にタテガミ 四本


オオカミを 背負って歩く


皆が 避けて歩く


春が来る前の あくび


風が腐れる 風車小屋の中


すり替えられる ロープ際のボクサー


皿の上には 新鮮なカザグルマの首


ダンボールの隙間に宿る 今夜は雨の予報


万雷の恐怖と混乱


煙突の煙に まかれて風船


黒く染められた 鳥の言い訳


ベッドに埋もれて 萎れてしまった動物園


歓喜の記憶が 薄れていく度に


濃度を増す 呼吸の森


井戸の中の 風は冷たく


忘れそうなものを 凍らせていく


偽造の南極 ゴム製のペンギン


疑問の終止符 プラスティック製の花畑


風になびくパレード


反乱していく狂気


紡いでいく優しさ




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