受話器の向こう側 | 今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

今永ぴっとの詩集「俺、猿とメルヘンの旅支度」

詩唄いが、伝説の「猿の種」を探す,旅の途中に綴る詩
~ノーフューチャーな森へ好んで、歩み出す~

受話器の向こう側からの


呪縛から逃れる方法は?


スポンジの静脈とセンス


或いは 紙切れの動脈とダイスと旅客機


森に繋がれた魚 流れ行く聖水


塔の上から 人魚が見る世界は真珠 


球体を浮かべた 肉球の中の神


ジャングルから 遠ざかる食卓の泡


昨日に置き忘れた 悲しみの胞子


雨の日に再び 心の狭間に戻るのだろう


夕暮れに舞う 干からびた爪跡 


ずぶ濡れのハンカチーフと


小さな言葉の瓦礫


深夜 便座で吠えている


ライオンは 微かな太陽を見ている



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