ヘレン・ケラーとアン・サリバンの50年間のライフストーリー。
ということで、この二人の伝記の物語だから大体ストーリーは知っていることが、上演されるんだろうと、たかをくくっていました。
しかし、知らないことだらけ。いい勉強になりました。
ヘレン・ケラーとアン・サリバンの出会いから衝撃的。このままで舞台が構成できるんだろうかと思いましたね。それほどの、意思表示のできないヘレンケラーとアンサリバンの出合いです。
そんな中でもアン・サリバン役の松本紀保さんやはりすごい。最初の登場時は、20歳の設定で、とても明るくはきはきとし、ヘレンケラーを教育していくんだという意気込みが表れていました。これなら成功するという期待十分な雰囲気でした。
大体知っているのがポンプの水を触ってウォーターというところまでで、その先は一気に障がい者の問題を世界的に広めたというのが、私の記憶にあるヘレンケラーです。つまり間は完全にとんでいます。
この間の時代を丁寧に表現しているのが今回の舞台といえるでしょう。
障がい者問題、そして、時代的に黒人差別の問題このあたりが絡み合うというのが、あまり見たことのない展開でした。
当時のアメリカは、こんな時代だったんだと理解を深めました。
詳しくは舞台をご覧くださいね。すごく問題提起されています。
時代がポンポンと飛んでいきますから、これがいつの時代なのか大体は分かるのですが、年齢がいくつ位というのが、ちょっと分かりづらいところはありますが、流れは分かるので、さほどの問題ではないですね。
最後には、人間必ず可能性はあるんだという気持ちになります。
ということで、お時間のある方は、ちょっと珍しいこの舞台をご覧になるときっといい勉強になりますよ。