ラマンチャの男 @フェスティバルホール (2019.09.09.18:00) | 大空のゆめ

大空のゆめ

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久しぶりのメジャーな演目の観劇です。


今回は、2階席 (それでもS席なんですよ) での観劇。
全体が良く見渡せるし、奥行きもよく分かる。ただし、表情が分かりにくい。
舞台が八百屋舞台(舞台の奥から手前にかけて下り勾配がある舞台の事です)になっているのは、分かっているから傾いていると認識できますが、知らずに観ていると傾いているのに気が付かないと思います。

まず最初に苦情から、
今回気になったのは、音の出方です。
オーケストラの音声は、しっかりと左右が振り分けられているのですが、俳優さんの声は、真ん中にドンと定位されていて、誰が歌っているのかが、音の方向では分からなかったです。これって困りますね。2階席だからかもしれないですけど。

舞台は、ギターのソロから始まります。そしてそれにつれてオーケストラによる序曲。
シオタクター(塩田明弘さん)どこにいるのか見えませんでした。
今回は、CDでしっかりと勉強しているので、序曲が始まると、流れがよく分かります。

天井から階段が下りてきて、いよいよセルヴァンテスが投獄されます。

牢名主とのやり取りがあって、ラマンチャの男の歌唱が始まります。
どうも、これ、最近は新妻聖子さんのテーマソングになっていて、なんだか変な気分。、

この舞台、曲が終わるたびにピンスポットライトが閉じて暗転になり、そのたびに拍手が入るようになっています。観る側にとってはちょっと忙しい。

話が進んで、ようやくアントニア登場。
舞台中の劇ですから、その場で配役を決定するという流れになっています。ここで、指名された囚人が役の配置場所に行きます。状況としては、突然言われてその場所に行くということですから、ここでの動きはわざとぎこちないものにしていますね。ただし、歌いだすと流れるように歌いだします。
「あの方のことを考えてばかり」
アントニア、神父、家政婦の3人が離れたり近づいたりしながら歌います。
凜子さんと石鍋多加史さんの歌唱は雰囲気が調和してとても良かったです。

なんといってもこの物語、鏡の騎士との格闘がドキドキしますね。77歳の松本白鸚さん目が回るような演技いつまでできるのでしょうか。ちょっと心配になります。

ちょこちょこと場面が変わるので、ちょっと物語の流れが必然性がないような(私の理解が足りないのでしょうけど)展開ですから、ちょっと頭の整理がつかないことがあります。
物語の全体の流れは事前に勉強していますから、ストーリーとか、今はどのレベル(劇中劇のレベル)での物語というのは分かりますが、やはり、物語の必然性というものがちょっと気になります。原作がそうなっているからしょうがないのですが。

原作を読む場合は、岩波少年文庫のドン・キホーテが一番読みやすいそうです。

まあ、いろいろい気になることはありましたが、1969年の日本での初演から数えて50周年という歴史のある舞台を観られたのは意義あることです。

50周年にちなんで、写真展がフェスティバルタワーにて開催中(すべてフリーエリア内です)
https://www.umegei.com/lamancha/special.html#tab_special4

展示している写真は、こちらです。現地に行けない方のためにちょっと頑張ってみました。

そして、終演後に歴史的舞台に初出演の松原凜子さんにご挨拶しようと出待ちしていると、上條恒彦さん駒田一さん塩田明弘さんなど、有名人が続々お出まし。さすがにサインをお願いするのは遠慮してしまうような雰囲気がありますね。
そしてようやく、松原凜子さんと北川理恵さんに会えてサインを頂きましたよ。