やっと広津留すみれさんの単独コンサートに行くことができました。
これまで、八ヶ岳高原でのコンサートのチケットはとったものの、現実的には、大阪から行くには、とても遠くて、結局体調万全でなかったこともあり、断念していました。

今回は、米原ということで、比較的(といっても結構距離はありますけど)近い場所でのコンサートということで、念願かなって、参加できました。
最寄り駅が東海道本線の近江長岡駅(複線電化区間ではありますが、無人駅です)という駅で、30分に1本というごくごく不便な駅です。そういうと、本当にローカル線のように聞こえますが、東海道本線米原まで行くのにも便利な新快速電車も、米原を通る列車は、30分に1本ですから、大阪から行くには、とにかく30分に1本という電車に乗らなくてはなりません。
駅の外観と、駐車場の端に掲示してあった観光案内地図です。いい天気でよかったです。


駅から、ホールまでは、徒歩10分程度ですから、まあ便利な方でしょうね。
立派なたたずまいのホールです。奥の階段の上がホールの入り口です。
ホール内部は、開演前の写真でご覧ください。ずいぶん早い時間帯に写真を撮ったので客席はまだ、まばらです)

さて、今日の演目は、
前半、バイオリン演奏の定番っぽい曲目、
後半、ちょっと玄人好みの演目、
アンコールは、ラフマニノフのヴォカリーズ
ということで、曲と曲の間は、広津留さんの興味深いお話が聴けるという、ぜいたくなものでした。




ちょっとマイクロホンの調整が悪かったのか、いつもの広津留さん(テレビで見ていた場合のことです)の声ではなく、こもったような声になってたのは、少し残念でした。
今日のミニ知識みたいなもので、
バイオリンの奏法で、ピチカートには二通りあって、よく見るのは、
(1)弓を持つ方の手(右手)ではじいて、左手で、弦を押さえる
(これは、音程を取りやすいです)
これに対して、
(2)左手で弦を押さえながら左手指ではじく
(これは難しそう)
というのがあります。
それぞれ実演してくださいました。
今日の演目の中では、サラサーテのツィゴイネルワイゼンのテクニックがすごかったですね。
また、ラフマニノフの「祈り」という曲は、
ラフマニノフのピアノ協奏曲の第2楽章をフリッツ・クライスラーがバイオリンとピアノの協演にアレンジしたものです。
ピアノ協奏曲ですと、ピアノが主役になり、オーケストラは、伴奏という感じの演奏になります。
今日のピアノとバイオリンだけの演奏ですと、いずれもが主役という感じの演奏で、知っている楽曲だけに、新しい面が見えたようで、とても新鮮でした。
という具合にあっという間に2時間弱(休憩20分を含みます)が終演となりました。
終演後は、広津留さんの新アルバムの購入者へのサイン会がありました。
私は、以前にCDを入手しているため、サイン会には、参加せず横でサイン会の様子を写真に撮ることができて、これもラッキーでした。
帰りは、まだ明るいうちに近江長岡駅に向かい、お月様や、山のもみじもどき(夕焼けで赤くなっていました)を写真に撮りながら、帰途につきました。



