生きるとか、死ぬとか。 | いまもとしげきのブログ

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第66回 全日本社会人ボクシング選手権 ヘビー級 優勝
平成26年度 神戸市スポーツ表彰
平成26年度 兵庫県スポーツ優秀選手
獣医師・防災士・大学非常勤講師・日本サッカー協会公認D級コーチ

【長文 死ぬとか、死ぬまでの時間とか】

たぶん、人生の半分以上は生きた。なんとなく、残り時間が少ないのもわかる。

今までいろんなことのある人生でした。そりゃぁ~、逃げ出したり、穴があったら入りたいくらいの失敗はたくさんある。死にたいくらいつらい思いもした。死んだら楽になるんじゃないか?とか、今のヤバイ状況、苦しい状況から逃げられるよな、、、とか、考えたりもした。いや、逃げたりもした。その時は、死ぬほど苦労したとか思ってた。

そもそも、死ぬってなんだろ?

正直、その気になれば、いつでも死ねる。例えば、自分の置かれている状況が死ぬほどヤバイと自分が感じているとする。そんな【死ぬほどのヤバさ】は、なかなかに体験できないもんなんだよな。本当に死んだ方が楽?と考えたら、死ねばいいじゃない?と思いながら、つらいことを受け止めるようになった。死ぬよりつらくなったら死のうかな?と、考えたりもしていた。

じゃ、死ぬよりつらいっていう判断基準は、わからんのだから、つらすぎてパニックになったら勝手に死ぬんじゃない?と、考えて【あえて】つらいことばかりやってみた。

ボクシングでひたすらサンドバックを打ちまくって、酸欠になってきて、これ、ヤバイやつやん!死ねるかもしれん!と、思って続けたら、ブラックアウトしたタイミングで、3分のタイマーがなった。まわりが暗くなり、死ぬのか?と思ったがか死んでない。息をしてるうちに世界が戻った。死ぬ気で練習した自信につながった。死ぬほど練習したやん!ってなった。そう【死ぬほど】◯◯ってやつ死ねない説。

タイにムエタイをやりに行った時も、色々頑張ったが、帰り道でフラフラになりながらも、現地の方に助けられた。

結局、死ねないんだな。

単に、格闘技をやって、生きていく強さばかりが成長した。と、思う。あと、簡単には死なないと、理解できた。

じゃ、死ぬまで生きてみようと思った。

人生の選択に困ったら、つらいことばかりの方を選んでみて、苦難の地獄の道を歩んだら、死にたくなるのだろうか?悩んだら【つらそうな人生の選択肢】を選んでみたが、結局、誰かに助けられて楽になる。不思議だ。死ねないもんだ。あと、誰かが助けてくれたりする。

本当に、死ぬほど◯◯みたいなことは、なかなか起こらない。とりあえずは、いつかは死ぬんだから、死ぬまでは生きてみようと思った。まだ死なないんだから仕方ない。

本気で死ねるくらいヤバイことは、普通に生きていたら、起こらない。

結局、よくわからないから、「死ぬよりつらいこと」が人生にはあるのか?を、探すために自分を追いつめていきたいと考えるようになった。働きまくった時期もあった。過労で何度も倒れた。体が強いのか、1日寝たら復活した。

生きるって、なんだろうか?死ぬまでの限られた時間が、生きてる時間なんだが、なんで生きなきゃダメなんだろうか?メシ食って、ウンコして、繁殖して、さて、あとは何があるんだろうか?

生きていたらやりたいこと出てくるけど、実は別にやらなくてもいい。生きてはいける。そんな恵まれた国に生まれた。なにもしなくて自給自足していたら、時間が来たら死ぬだろう。一人で生きて一人で死ぬことも可能だろう。
感情の起伏のない人生は、つまらないのかな?

先が長くない人生となってからは、死ぬまでの時間を逆算してみたりしてる。今からできることリストを頭に描いた。あんまり、ないな。毎日を、それなりに生きてる。

人は生きた証を刻みたがる。

実績とか業績なんかを求めたりする。なんなら、立派な墓を建てたがる。墓もいらないし葬儀もいらない、お経なんかで成仏するもんか!と、伝えてある。だから、死んでも連絡はいきません。あとから、あ!あいつ死んだんだな。と、思ってください。

先日亡くなった坂本龍一さんが、亡くなる数日前に、「もう、死なせてくれ。」と、いわれたそうだ。また、海外の大富豪が亡くなる直前に話しかけられて「今から死ぬんだ。その瞬間を味わってるのに話しかけないでくれ!」と、言ったそうだ。

どちらもいろんな経験をしてきた方。なんか死ぬ瞬間って、どうなんだ?と、未知の世界のまんま。そう、どうせ近い将来死ぬ。そのとき味わえばいいのかもしれない。別に今味わうこともないし。今は、生きてることを味わえばいい。死んだら生きることを味わえないだろうから。。。。

昨年、全身麻酔をかけたことがあったが、あっけないくらいに落ちた。あれで死ぬなら、簡単だ。苦痛もなかったし、不安もない。死ぬのは、これが安楽死ならつらくないと思った。

なんでしょうね?

生きるとか死ぬとかって。人間の頭では、無理なんですかね?じゃ、考えないようにして生きたら楽なんですかね?

明日からも、まだ生きたいと願う動物を助けてみる。死ぬほどつらい動物を楽にしてみる。そこから何かが見つかるのかもしれない。

生きるとか、死ぬとか、、、なんだろう?

死ぬまでの時間は確実にカウントダウンされている。

万人平等に、いずれ、死ぬ。

色々考えながら長々と書いてきた。

答えは、よくわからないが、もうすぐ夜が明ける。なんでも人は答えを欲しがる。特に正解を欲しがる。

生きる意味とか考えたがる。

生きるとか死ぬとかに答えなんかないんじゃないかな?

また、朝が来る。

まだ、生きてる。

それでいいのかもしれない。

おわり