野良猫を保護した娘 | いまもとしげきのブログ

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第66回 全日本社会人ボクシング選手権 ヘビー級 優勝
平成26年度 神戸市スポーツ表彰
平成26年度 兵庫県スポーツ優秀選手
獣医師・防災士・大学非常勤講師・日本サッカー協会公認D級コーチ

先週のこと。
私の病院に一本の電話が。
 
「院長、○○動物病院から娘さんが電話してきてます。」
 
は?
 
え?
 
なんで、○○先生ところから???  ん?ってなりました。
 
電話をかわると
 
「お父さん、、、、いつもの公園の猫。。。。助けてくれる?」
 
もう、むっちゃ泣いてるんですよ。
誘拐された子供のテンションです。
 
意味不明だけど、猫ならなんとかできるかもしれない。
 
いや、それでも、さ。なんで、○○先生のところに行ったのよ。
その先生、いい先生だぜ。You! 助けてもらっちゃいなよ!
 
と思いながらも、仕方ないので、診察中の娘を引き取りに行くことに。
 
衰弱した猫ともども、娘も引き取る。お菓子と交換で。。。
 
さて、病院へ戻り検査したら、超脱水してて、猫エイズウイルスと猫白血病ウイルスが陽性なわけですよ。
 
それよりなにより、野生の世界で生き抜いた顔をしているんです。
 
ほら。
 

はい。人間なんか信じられません!
の表情です。
 
末代まで恨んでやる!の表情です。何やらおかしな呪文を唱えていますが、三年殺しでしょうか?

 

この猫を、助けることが、父親としてのミッション。

 

そして、この猫の世話はすべて娘にやらせる。そういう約束でした。

 

その約束で、猫の治療を引き受けました。

 

「朝も早く起きて、ゴールデンウィークもちゃんと世話をしに病院に来る?」

 

は、思いっきり守らせました。遊ぶのも夕方に早く帰ってきて病院へ来る!

 

そんなこんなで1週間。

 

娘には心を許してました。

 

ほら、穏やかに、抱けるんです。

 

どうやら、三年殺しは、私への呪いの呪術だったようです。

 

いや、それ以前に大人の猫で1.5㎏でした。ガリガリです。

 

ぽっちゃりの僕を見てきっとうらやましかったのでしょう。それで、あんな目で見たんですよ。

 

 
んで、5日間全力で治療したら、こんな感じ。
もう、娘も心配してない。普通の猫として抱けます。
 
何より、猫の表情が穏やかになった。
 
あんた、人を殺めてきなさったか・・・・。の表情から、
 
いやぁ、あんないい人が人を殺すなんてありゃぁせんよ。。。。っていうくらいの表情の変化。
 
ほら。
 

 

穏やかになってます。

 

いや、これ、マジで同じ猫です。かわいくなったでしょ?

 

今日は、日向で日光浴をさせてます。

 

ウイルスを持ってるので、他の猫と触れ合えないんです。

 

ずっと一人暮らしです。

 

仕方ないので、この猫をうちの親父に世話をさせるために実家で飼わせる予定です。

 

さて、私の父親78歳。この猫、、、、の方が長生きするのでしょうか?

 

とてもその辺が複雑ですので、この話題は触れないでおいてください。

 

どちらも長生きしてほしいです。

 

本日保護して1週間、体重は1.7㎏に増えました。

 

また報告します。

 

皆さんからの応援、Twitterでのいいね!ってのが、すごく応援になりました。

 

ありがとうございます。