大丈夫か?動物愛護の病院・・・。ということから考え始めてみた。 | いまもとしげきのブログ

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第66回 全日本社会人ボクシング選手権 ヘビー級 優勝
平成26年度 神戸市スポーツ表彰
平成26年度 兵庫県スポーツ優秀選手
獣医師・防災士・大学非常勤講師・日本サッカー協会公認D級コーチ

個人的には、動物愛護活動には参加してきましたけど、自称動物愛護活動家の方とは関わりたくないので、今は、表立った活動はやってませんなぜ、そうなってるのか?その背景を語る気はないので、語りませんけど、まぁ、この人たちに関わってきたら、病院を食いつぶされるだろうなぁってことがよくわかりました。理由は最後まで読めばわかってもらえるかなぁ。..と思います。

あとは、難病の子達を格安で治療するのもやめました。これも同じ理由です。それが当たり前になると、他の方が嫌悪感を抱く発言をする方もおられますので。。。。まぁ、そんないろんな経験をすれば、人間も曲がってくるのでしょうか?人間が嫌いになりそうな時期もありました。話を戻します。

 

さて、動物愛護って活動って、獣医師ができる活動って何でしょう?

 

格安で手術とか治療・・・・・・・ってみんなそう思うらしいのです。

 

私も、まぁ、そのくらいかなぁ。。。とも思います。

初めてお目にかかって、それで、通常の治療をしてたら、

「この子、野良猫なんです。」

とか、いきなり言い出す人がいる。え?それ、何?だから何?

です。

 

「安くなりませんか?」

 

「え?じゃぁ、僕が。おなか空いてそうな子供を餃子の王将に連れて行って会計した後で、この子そこら辺でおなかを空かせていたかわいそうな子です。っていったらどうなると思います?」

 

と、言うしかないですよね。

そしたらどうなると思います?

ネットに書かれます。

 

そう、

 

金の亡者になった。と。

 

昔は優しい先生で、野良猫の治療も一生懸命やってくれた。と。

 

こういう人が動物愛護の活動家に混ざってることがとってもやっかいです。

 

自分はいいことをやってるつもりでしょうけど、

人に迷惑をかけてまでやるのがボランティア活動ではないんですよ。

 

とだけは言いたい。

 

なんだかんだいいながらも、継続して活動されている方に対しては、今でもその活動に協力してるんです。

この前、近くの公園の不妊手術をされた猫(耳に切り込み入れるので、手術済みとわかる)が、あ、、、これ、うちで手術した子だ・・・ってのが、どんどん出てきて、、、、いや、そいつ太ってるやん。。。。幸せそうで、、、、こういうのを見たらうれしくなりますね。何より、この中に血液の凝固時間が長い子がいて確かに血が止まりにくくて、大変だったことがありました。その子も元気に太ってた・・・。

 

んで、、、、、その野良猫さんの不妊手術でも、一般的な血液検査や血液凝固検査はやってます。

帰るときにはワクチンも。できれば抜糸のタイミングでもう一度・・・。なぜ、そうしてるか?

野良猫の手術にも他の猫と同じ検査や治療をしてます。

だから手術もレーザー機器を使ったり、シーリングの機械を使ったり、吸収してなくなる糸を使ったりしています。

とりあえず、やればやるほど赤字ですけど、野良猫だからと、医療に差をつけるのって、不公平じゃないですかね?

それでも、野良猫に治療してあげるんだからいいって方は、まぁ、それでいいです。何もしないよりはずっとましですから。

ただ、自分の目の前に来た動物には全力で治療したいよね。野良だから、この程度でいいか。..ダメなら、、、、うん、ごめん。みたいなのは、最悪じゃん。と思うわけです。これは私の見解なので、こういう獣医師もいるという認識でお願いします。

たぶんね、耳障りの良いことばかり書いたらいいのでしょうけど、そればかり書くのは、嘘になるので、正直に書いてます。

 

そこで、一定の金額をいただくのはなぜか?

 

今ある機材で処置するだけならいいのですけど、将来的にはもっといい機材が出てくる。

それを買い換えたい!

 

わかりやすく書けば、昭和の手術法での手術ではなく、令和の時代の手術ってやつを提供したい。

 

だから、機材を買い換えるくらいの利益は当然必要なんです。

麻酔も、新しいやつを使いますし、手術中には点滴もします。術前検査で少し数値が悪い子には点滴をしたりして治療してから返します。これが医療じゃない?って思います。そう考えると、格安の手術代では、10年後の医療には対応できないというのが事実です。

機材を買い換えられない経営状況ということになれば、いつか破綻してしまいます。

 

だから、動物愛護の病院で必要なのは、一定額の寄附じゃないかなぁ?と思います。

 

海外のような寄附文化があれば、それはできるのかもしれません。
日本ではNPOにして、寄附控除受けられる状態にして、それで運営する。しかし、持ち込んだ人からも一定額をいただく。

こういうことをやらないと、野良猫だから、野良猫の治療・・・。になります。

私個人の意見を言えば、これは、良くないなぁ。..って思うんです。個人の見解なので、誰かの意見と議論するつもりはないのですけど、こういう獣医師もいるってことです。私自身は、できる範囲で、小規模ですけど、少数の活動家の応援はしています。それが今の私の結論なのかもしれません。

とりあえず、誰かがスポンサーとなってくれたら、企業名をうたった動物愛護病院はやってもいいかなぁってずっと思ってます。それが今の現状です。とりあえず、バズるとコメント欄にいっぱい書かれそうなんですけど、コメント欄は解放してます。個人的には、傷つくので、私のことを知らない人は、書かないでくださいね。言いたいことある方は、明日の午前3時くらいのブログのコメント欄に投稿してください。

では、また。