45歳獣医師の独り言 | いまもとしげきのブログ

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第66回 全日本社会人ボクシング選手権 ヘビー級 優勝
平成26年度 神戸市スポーツ表彰
平成26年度 兵庫県スポーツ優秀選手
獣医師・防災士・大学非常勤講師・日本サッカー協会公認D級コーチ

犬は、長年人と共に生活するけど、人と共に生きたように見えて、ずっと振り回されてきていますね。

都合のいい時には、ペットは家族だけど、病気になると捨てられたり。

都合のいい形にするために近親交配で病気の個体を作りだしたり。

品種改良って、大変なんです。

法律で犬を守るのも必要かなと思っても、これにも人の都合。

お金儲けの道具にもなれば、不要になったら、繁殖業者が失火、、、燃えたり。

うちの近くの業者は、2回燃えました。

その命を守ろうとみんなで考えてあれやこれや。

しかし、大きな力には勝てなかったりします。

所詮、犬なのでしょうか?

一緒に生きるパートナーとして、ちょっとは守ってあげてほしいなぁ。

獣医師としてそう思うんですよね。

新しいバッグを買い替えるみたいに、病気になったら治療費と天秤にかけられる。

そんな命を目の前に、、、、帰るときには、それでもその飼い主さんに抱かれて、しっぽ振って帰る。

「何かあったらまた来ます。」

もう、来ない。

しばらくして、新しい犬を持って予防に来る。

「あれから1か月ほどして、死んだ。」

と、告げられる。

犬の命は、人間の都合なんだな。

治したいと願う、寿命まで生かしてやりたいと願っても、結局、僕らは商売のためにやってると思われる。

その命に見合う価値が、自分の治療にないのかもしれない。

獣医師になって、もうすぐ20年。

いろんな光景を見てきました。

それでも、まだやめる気はないんですよね。

それは、犬や猫と、飼い主さんの笑顔があるからなんだと思います。

商売なんだろうか?医療なんだろうか?

まぁ、正直、どっちでもいいや。自分の道に向かって進もう・・・。