犬は、長年人と共に生活するけど、人と共に生きたように見えて、ずっと振り回されてきていますね。
都合のいい時には、ペットは家族だけど、病気になると捨てられたり。
都合のいい形にするために近親交配で病気の個体を作りだしたり。
品種改良って、大変なんです。
法律で犬を守るのも必要かなと思っても、これにも人の都合。
お金儲けの道具にもなれば、不要になったら、繁殖業者が失火、、、燃えたり。
うちの近くの業者は、2回燃えました。
その命を守ろうとみんなで考えてあれやこれや。
しかし、大きな力には勝てなかったりします。
所詮、犬なのでしょうか?
一緒に生きるパートナーとして、ちょっとは守ってあげてほしいなぁ。
獣医師としてそう思うんですよね。
新しいバッグを買い替えるみたいに、病気になったら治療費と天秤にかけられる。
そんな命を目の前に、、、、帰るときには、それでもその飼い主さんに抱かれて、しっぽ振って帰る。
「何かあったらまた来ます。」
もう、来ない。
しばらくして、新しい犬を持って予防に来る。
「あれから1か月ほどして、死んだ。」
と、告げられる。
犬の命は、人間の都合なんだな。
治したいと願う、寿命まで生かしてやりたいと願っても、結局、僕らは商売のためにやってると思われる。
その命に見合う価値が、自分の治療にないのかもしれない。
獣医師になって、もうすぐ20年。
いろんな光景を見てきました。
それでも、まだやめる気はないんですよね。
それは、犬や猫と、飼い主さんの笑顔があるからなんだと思います。
商売なんだろうか?医療なんだろうか?
まぁ、正直、どっちでもいいや。自分の道に向かって進もう・・・。