病院に対する思い | いまもとしげきのブログ

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第66回 全日本社会人ボクシング選手権 ヘビー級 優勝
平成26年度 神戸市スポーツ表彰
平成26年度 兵庫県スポーツ優秀選手
獣医師・防災士・大学非常勤講師・日本サッカー協会公認D級コーチ

自分の病院を作るのは、けっこう獣医になったときの夢でした。

そしてその先には、たくさんの夢がありました。

しかし、現実を知っていくうちに打ち砕かれてしまいます。

私の場合はいい意味で打ち砕かれました。

まずは、うちの病院では、ほとんどの来院された患者さんと院長である私が話を直接聞いていきたいと考えたことです。

やはり院長がその病院のトップであるし、そうあるべきですから、とうぜんその人の診察を受けたいと皆さん思われるはずだと考えました。

次に、私の診察可能な範囲を考えました。

1日30件あたりを越えたら、頭が疲れてしまうようなので、このあたりを越えないようにする必要がありました。

しかし、昨年あたりから診察件数が増え出しましたので、広告などに関しても目立たなくしました。

今の患者さんを守っていこうとしました。

次に、なるべく早く病気を治さないと、来院数が増えてしまうことに気がつきました。したがってきちんとした検査を実施するように機材を揃えました。

気がついたら借金だらけで、、、

赤字機材がいっぱい。でもたまに心強い味方になってくれる。

現実をみていくと、自分にできることはこんなもんです。残念ながら。

優秀な獣医師がいたら、その人に自分の病院を譲ることも将来的には考えないといけないと思います。生活のためにしがみついていくのは患者さんに迷惑がかかると判断したからです。

町医者さんとしてやる先生方はすでにたくさんおられますから、それが過密になる状況に後からきた人間がそんなことするのはいけないと思います。

自分がやりたいことができなくなれば身を引きます。

もしくは私の専門性をかって下さる病院に雇っていただこうと考えています。

イメージは、スポーツ選手。華やかに散りたいんですね。

で、私には、町医者の先生方のような、オールラウンドな診察ができないことがわかってきました。こんな幅広くは無理。だから、せめて患者さんと一緒に悩んで考える、やる気だけはある院長でいようと思いました。

でかい病院で、患者さんがたくさん来る大病院の院長の器ではなかったんです。

患者さんの隣にいる。いつも必死になっている暑苦しい獣医でいようと考えました。