自分に優しい言葉をかけよう

 

 

 

 

一見、とても簡単なことのように思えるけれど

 

これがとても難しいと感じている人も多いはず。

 

 

「そもそも自分に優しい言葉をかけるということがわからない」

という話をよく聞きます。

 

 

それは言い換えると

 

自分の欲しい言葉が分からないということ。

 

 

 

 

今日はそんな人に向けてのヒントとなる話をしたいと思います。

 

 

継続のクライアントTさんより、こんな感想メッセージをいただきました。

 

(ご本人の許可をいただいています)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Tさんはもともと楽しいことが大好きなチャレンジ精神旺盛の女性。

 

でもやりたいことをやっているはずなのに

いつもどこか他人との比較し

ナンバーワンになりたい、出来ることを認めて欲しいという欲求を抑えることが出来ませんでした。

 

 

そのためがむしゃらに努力して結果を出しては一瞬だけ安心してどっと疲れる

 

その反面、上手くいって幸せになってしまうことで誰かから妬まれることも非常に恐れてビクビクする

 

そんなパターンを繰り返していたのです。

 

 

 

ですがセッションでそのパターンの元になった勘違いを紐解いていくことで

 

「わかってほしい」という、他人への承認欲求が落ちついて、おしゃべりしなくても不安にならなくなったり

 

初めて自分を愛おしいと体感できたり

 

 

何かやらなければという焦燥感に駆られることがなくなって

日常の穏やかな幸せに身を任せることが出来るようになっていました。

 

 

 

そんな中の今回のセッション。

 

近しい人からの理不尽な要求に閉口しているというテーマでした。

 

話を聴いてみると

どうするかはもう答えは出ているし、パートナーも味方で対処してくれるとのことで、後は流れに任せる状態でした。

 

 

でも

 

そんな状態でも

「全然気が楽にならない。怖くて仕方がない」と話すTさん。

 

 

 

 

 

たとえ理不尽な要求でもそれに応えたくないと思うことの罪悪感。

 

嫌われるのは仕方ないけど、攻撃されてしまうことの恐怖。

 

揉めたくない、戦いたくないという気持ち。

 

いっそのこと要求を呑んで丸く収めて、早く楽になりたいという気持ち。

 

 

 

 

それらの気持ちのもっともっと奥へと進んでいくと

 

そこにあったのは

 

 

 

「私は簡単に幸せになってはいけない」という頑なな信念でした。

 

 

 

そしてTさんは思い出したように

 

「小さい頃ね・・・」と昔のことを話し始めました。

 

 

 

それは

 

父親と母親の間で、なんとか家庭の調和を保とうと奮闘する子どもの頃のTさんの話でした。

 

 

その話から

 

母親に対する父親の愚痴を聞いて励まし

父親から可愛がられるTさんに嫉妬した母親の不満を感じながら

母親の期待に応え、喜ばせようと学業に励む

 

 

そんなけなげな小さいTさんの姿が浮かび上がってきました。

 

 

 

そしてTさんはわかっていました。

 

もうそんなふうに努力する必要はないことを。

今の自分にはすでに優しい夫がいて、心から誇りに思える子どもたちもいて

今は本当に好きなようにさせてもらえる環境にあることを。

 

 

 

もう十分、今、幸せな状態であることをTさんは誰よりもわかっていました。

 

 

 

 

もうあんなふうに頑張る必要はない

 

 

 

 

頑張らなくていい

 

わかってる

 

 

でも

 

でも

 

 

 

話しながら、Tさんが苦しそうに訴えました。

 

 

「でもかえみちゃん・・・。自分にもう頑張らなくていいなんて言ったら・・・私・・・もうだめだ。壊れてしまう・・・そんなこと・・・言えない」

 

 

 

「うん・・・」

 

 

「でも・・・どうしたらいいのかわからない」

 

途方に暮れるTさん。

 

 

 

 

そこで私は質問をやめて伝えてみました。

 

 

 

「・・・・・もし・・・もしも私だったら・・・・『頑張ってくれてありがとう』って伝えるかな」

 

 

「!!」

 

Tさんの目が大きく見開きました。

 

 

 

「今、かえみちゃんが言った『ありがとう』の言葉が耳に入った途端、急に軽くなった!そうか!ありがとうだ!私は私にありがとうってずっと言ってほしかったんだ!」

 

「頑張らなくていいって言われたら、自分のこれまでのすべてが否定されたような気持になって耐えられなかったけれど、でもありがとうって言葉が聞こえた時、私の中の私がすごく喜んでいるのが分かるの!」

 

 

 

そう話すと、しばらくの間

「ありがとう」をじっくりと感じ、幸せそうにしていました。

 

 

そしてこんなことを話してくれました。

 

 

「自分にありがとうってよく聞くけど、正直その感覚が分からなかったの。自分にありがとうをする意味がわからなかったんだよね。でもやっとわかった!こういうことだったんだね!」

 

「ありがとうが言えたら、あの重苦しい怖さが消えてくのが分かった」

 

 

 

そこには晴れやかな表情のTさんがいました。

 

 

 

 

これまでなぜか人間関係において「大変な状況」を引き寄せてきたTさん。

 

そこには簡単に幸せになってはいけないという信念のもと

いつも不公平な貧乏くじポジションに自分を置くことで

 

「私はこんなにも頑張っています」

「私はこんなにも大変なんです」

 

そんな大義名分を作って自分を守ることで

いつのまにか本当の自分が喜ぶことや本当の自分の言葉を忘れてしまっていたのでした。

 

 

 

でも

それらのエゴのもととなった、「簡単に幸せになってはいけない」と思うきっかけは

 

両親の笑顔のために

家族の幸せのために

一生懸命頑張っていた、自分の愛ゆえだったのです。

 

 

 

 

大切なのは

エゴをエゴで終わらせず

そのエゴの本来の姿に触れること。

 

触れるというのは

 

 

自分の中にあった愛を感じ

それを尊重するということです。

 

 

 

 

よくあらゆるところで、「自分の勘違いを笑い飛ばす」みたいな光景を

ブログやSNSで見かけます。

 

 

頑張らなくていいところで頑張っちゃったww

怖がらなくていいのに、ビビってたww

必死にならないでゆるくしていればいいのに、また必死になってたww

 

またやっちゃったぁ~ww

 

 

みたいな。

 

 

 

 

 

でもそこに私は痛々しさを感じることも多々あるのです。

 

それは

 

本当は勘違いって私はわかってます!

っていうアピールや

 

自分を守ろうとするエゴを必要ない!を感じるから。

 

 

 

伝わるかな?

 

上のTさんの例だと、自分を守ろうと頑張るエゴに対して「頑張らなくていい」と言うのは

自分の愛を切り捨てることと同じだからTさんは自分に言えなかった。

 

 

 

それと同じで

 

怖がらなくていいのに

緩んで大丈夫なのに

どうせ愛されているんだから

 

 

っていうこれらの言葉で、

自分の愛を否定してないのかい?ってことなのです。

 

言えば言うほど

それは自分を傷つけてないの?って思うのです。

 

 

そうそう

 

この前心屋の仁さんがツイッターで変なアンチに対して嫌な気持ちをツイートした時に

「仁さんは愛されているから大丈夫ですよ~」みたいなリプがついたらしいのです。

 

それに対して「そういうのは嫌だ。そう人に言いたくなる自分を見てね」みたいなことを言ってて、ほんとそれ!って思いながら読んでいました。

 

これも全く同じ原理なのです。

 

アンチに傷ついている人に対して

「私はあなたが大好きです!」ではなく「〇〇さんは愛されているから大丈夫ですよ~」と言いたくなるのは、なんでかな?ってことなんですよね。

 

同じように自分に対して

「怖かったね」「悲しかったね」ではなく「ビビらなくても大丈夫なのにww」「またやっちゃったの?ww」と言いたくなるのは、なんでかな?ってことなのです。

 

 

 

 

本当に本当に欲しい言葉はなんですか?

 

 

 

 

本当に欲しいものは「茶化し」でも「説得」ではなく

自分の本質である、愛に寄り添う言葉。

 

 

そんな言葉を自分にかけ続けることで

世界はもっともっと優しくなりますよ。

 

 

 

 

 

 

2021年4月10日過去記事より

 

 

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