新規就農 八ヶ岳山麓で菊作り 飛翔編‼
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緑肥活用(越冬・春まき) ~改革②~

農作業にいそしむ日々です

ここ数週は寒暖差が激しかったので栽培管理も気が抜けません

25℃くらいになったと思いきや朝はマイナスの気温の襲来

こちらの身体にもこたえます

春先は例年通りハウス何棟かの定植を済ませてあるので

凍霜害に合わないよう気を使います。

 

徐々に定植作業も本格化、圃場の準備を順番に進めています。

その中でここ数年で入れた新しい工程が春の緑肥すき込み作業

露地・ハウスともに土作りの一環として緑肥をロータリーですき込みます。

 

地域では通常土作りの一環として秋に稲わらをすきこんでいる方がほとんどで、

自分も就農初期は秋の稲わらのすき込みに取り組んでいました。

しかしながら栽培面積が増えるとともに稲わらの量も多くなり、

近所の稲作農家の方から譲ってもらう稲わらの量も増大。

9月末に刈り取り後の稲わらの束を三角に立てて乾燥させ10月中に

取りに行く作業が負担になってきました。

出荷の時期を10月まで伸ばしてきたことや稲わらを採りに行く10月が

長雨だった年があり、その時はそれこそトラクターがスタックするくらい

湿気た田んぼから湿気た重い稲わらをトラクターで引くコンパネに

少しづつ載せて搬出するという重労働になり、限界を感じました。

稲作農家のかたに迷惑をかけるわけにもいかないので期限までには

搬出しなければならないので天候が悪いと焦りが募るのみでした。

 

なのでしばらく秋に堆肥を投入するのみでしたが、あわせてやはり

稲わらの代わりになるものも投入し菊が根を張りやすい

ふかふかの土を作りたい、なので緑肥を活用できないものだろうか。

 

地域の菊農家で緑肥の活用は行っていて早い作型の菊の収穫後片づけて

えん麦をまいて緑肥として土作りをする方は結構いますが、

いまの自分ではどうしても収穫に追われ早期の片付けまで

手が回らないのでそのタイミングの緑肥は実行できずにいます。

 

そこで冬期にライ麦を育てて春の定植前にすき込む段取りが取れないかなと

考えました。すると土壌消毒作業との兼ね合いをどうするか課題になります。

地域では土壌消毒は秋の最後の仕事というのが通常で、自分もそうして

きましたが、いっそのこと土壌消毒も春の仕事にしてしまえば越冬で緑肥を

活用できるのではと思い実行に移してきたところここにきて作業工程が

整った感にいたりました。

年末までに早い作型の圃場や露地は土壌消毒作業はせずに

堆肥散布後ライ麦の播種を済ませて冬にはいります。

使用するのは写真の銘柄。越冬で使えるライ麦を選択

遅い作型の圃場は3月撒きでも十分間に合うことが判明

なので3月に播種する圃場もあります。

 

定植作業までの段取りをとり、育ったライ麦を緑肥としてすき込んでいきます

この後しばらくおいて土壌消毒作業→定植作業へつなげていきます。

 

4月中に植える早めの作型はやはり年末までにすき込む体系にしたいところ。

そこは今後改善の余地。

とは言えこの堆肥投入後越冬&春まきライ麦を使う体系を毎年繰り返して

継続していくことがいい土つくりに近づくのではないかと考えています。

そしてその体系を実現するために土壌消毒作業にも新たな方法を

取り入れています。そしてただ緑肥を使うだけなく土の科学性を土壌診断で

確認し必要な養分を施肥すること、ここでもこだわった方法を実行しています。

 

順番に紹介していこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

直挿し ~改革①~

まだ寒かった時期の八ヶ岳

大分雪は少なくなり、例年より暖かい日々が続きます。

 

いよいよ定植用の本挿し芽をプラグトレーに始めました。

今年は7月下旬の岩の白扇から本挿し芽を始めています。

 

例年秋に母株を伏せ込みそこから出てくる新芽を挿し芽することを繰り返し

定植本数の苗を確保するまで増殖します。

ここ数年そのプロセスに画期的な方法を取り入れることで効率化できています。

その方法は”直挿し栽培”

他産地の大きなハウス栽培では当たり前の栽培方法で、視察に行くと

ハウス栽培に関してはほぼ直挿しにて定植が行われている普及した技術です。

他産地ではハウスへの定植時に直挿しを用い、小トンネルを被覆資材で覆い

発根活着するまでべた掛けと小トンネル被覆を維持します。

他産地の様に大きなハウスで定植時にするには被覆資材をたくさん

用意しなければいけないですし、その開閉に労力がかかるので自分には

現実的ではありません。しかしなぜ直挿しを取り入れたかというと地元の

O地区のベテランの方が育苗に取り入れていたのを見たからです。

通常地域での育苗プロセスは

挿し芽(プラグトレーや挿し床)→発根したら仮植→摘心 を繰り返しますが、

直挿しを導入すると

挿し芽(直挿し)→発根活着したら摘心 というふうに仮植作業を省けます。

自分はほぼ一人で育苗をしていますし、従来では2月から3月は仮植と挿し芽の

作業が重なってきてスケジュールがきつくなってました。

直挿しを始めると仮植作業は全くしなくなり挿し芽に集中するだけでよいのです。

 

その様子はというと

直挿しをした菊苗

有孔ポリで覆う

トンネル資材で被覆

これでトンネルをはがさずに放置、1週間に一度すべてをはがして防除作業を

おこないますが、それ以外はトンネル被覆のままで温度をかけます。

おおよそ20日で発根活着、摘心作業へ進めます。

 

今年も発根活着はすこぶるスムース!その後の摘心へつながります。

 

最初は少しづつ試験的に行ってましたがあまりに成績がいいので4シーズン前くらいに全面採用、もはや従来の方法には戻せません。

以前労働時間を作業別に集計したことがあるのですがそのころの規模で

育苗期に仮植作業の時間が80時間、今は規模が増えたので

優に100時間以上の作業時間は省けているはずです。

 

そのメリットは

・仮植作業を省ける

・購入していた増殖用の培土(トレーに詰める土)が必要なくなる

・電熱線を使わないので冬場の電力消費減小

・トレーからの移植がないので活着が早く次作業への進行がスムース

・移植がないので株として生育が良い

 

デメリットとしたら防除作業時に被覆をすべてはがす作業が手間ですが

その時に発根の様子を確認できますし、仮植することを考えると大した

手間ではありません。

 

電熱線なしの無加温で発根するの?といわれそうですが、トンネルをはがさないので温度がかかってむしろ発根が早いくらいです。

大ベテランの方に何度か教えをいただきながら今はほとんど失敗なく

発根活着させることができるようになりました。

その方の作業を見たときにこれこそマスターすべき技術であると

強く思いましたし、やってみると他産地で普及するのも理解できました。

 

思い切って全面採用してよかったと思っています。

自分の営農にとって大きな改革でした。

育苗シーズンはまだまだ続き、育った苗を定植していく日々も近いです。

 

これから自分の中で改革してきた営農技術をいくつか紹介していこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ターンを描く

本年も宜しくお願いいたします。
久しぶりにスキーに行って見ました。
車で5分も走れば富士見パノラマです。

2021〜22シーズンは一度もスキーに行かないというあり得ないシーズンでした、まあ年末年始身体のコンディションが良くなかったのも大きかったですね。

下の緩斜面で2本ほど慣らしてから山頂へ、大きなターンでスピードを上げる。
しかしやはり脚にすぐにきてしまう、脚力の低下は想定通りだ。
適度に休み取りながら4〜5本ゴンドラを使いダウンヒル。以前は山頂から山麓まで通せたがさすがにそれは無理!
最後に下のコースでショートターン刻んでクールダウン。
お昼くらいには上がりました。

今日は軽トラにスキー積んで来ましたが、ミニバンやRVが占める駐車場では異質!その昔乗鞍高原や白馬で働いていた時に地元のおじさん達は軽トラの荷台にガーンとスキー積んで滑りに来ていたことを思い出した、まぁ別に憧れていた訳ではないけどついに軽トラおじさんスキーヤーになってしまったのである。

天気も良くていい気分転換になりました。

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