新規就農 八ヶ岳山麓で菊作り 飛翔編‼ -3ページ目

2020

随分とブログを更新しないうちに世の中はガラッと変わってしまいました。

 

新型コロナウイルスの猛威、こんな2020年になるとはだれが予想したでしょうか。

地球上すべての人々の生活が根底からウイルスに脅かされているなんて…

日本でも都市部の感染拡大は言わずもがな、長野県も感染者は増加の一途。

近隣地域で発生のニュースにじわじわと近づいてくる脅威を感じているこの頃です。

 

農業に従事する自分は今のところ普通に仕事が出来ています。

しかし当然各催し事の自粛で花きの需要も下がりここ最近の相場も下落。

資材とか流通とか生産活動にまつわるあらゆる影響が降りかかる心配もある。

なのでもう今シーズンはだめだという論調も聞こえてくる。

もちろん楽観視などできはしないがそんな論調に単純には同調したくはない。

まだ自分たちの出荷シーズンは始まっていないのだから。

先のことは誰もわからない、未来のことにあれこれ気をもむより

今すべきことを淡々と行っていく、今年の計画に沿って淡々と作業を進める…。

そこだけに集中して日々いそしんでいます。

 

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昨年2019は平成から令和へ年号が変わりました。

令和元年は自分のディスバッドマム元年、といえると思います。

2年前の試作を経て、本格導入しました。

 

シェードカーテンを活用し、短日処理を行い秋菊の開花を早め7月に出荷。

そのための設備を前回のハウス増築時に整えておいたのでフル活用。

病害虫もほぼ防ぎ品質良いものが出せていました。

しかしながら強日光を当ててしまい繊細な花弁に焼けを出して出荷不能になったものも

出てしまったので今年は同じミスを繰り返さないために対策を打ちます。

 

従来の輪菊は前年より少し早い6月13日より赤菊松風の夢からスタート

岩の白扇も通常の長期作型出荷。

8月物は7月の曇天雨天続きの低日照で生育は順調ではなかったが

8月に入り天候が急に良い傾向となり生育が追いついたことでまずまずの出来。

9月以降の作型では今まで苦労した白さび病はだいぶ抑えられるようになってきたものの、

高温障害による慣性花やハガレセンチュウという微細な害虫に葉が侵されたり、

新たに対策を打たねばならない現象の発生により品質低下悩まされたものもあった。

 

露地物は、7月の低日照、長雨の影響が大きく、8月前の生育が抑制された。

品種間の差も大きく良いもの悪いもの差が出た。

9月10月物は品種により白さび病を発生させてしまった。

 

最近気になるのは山梨側や八ヶ岳越しに東からの冷風が吹いてくること。

山梨側からはたいてい湿った暖かい風が来るのだが、

この東からの冷風は地域の天候を曇天雨天がちの涼しい気候に変え、

菊やほかの農作物の生育を抑制する。

暑いはずの時期に涼しいのは農産物にとってはたちが悪い。

 

台風は巨大なものがやってきた、しかし全国的に被害の大きかった19号は

台風の西側半分に入ったことにより警戒した割に風雨は大したことなかった。

しかしあのクラスの台風で東半分に入ったり直撃を食らったら、

露地物やハウス本体そのものは無傷ではいられないであろう。

 

育苗期の大雪から、豪雨、酷暑、冷夏、台風等今までの経験から

極端に振れる天候を想定し、手を打っておく。

コロナの様に想定外が襲い掛かって来るかもしれないが…。

 

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ハウスを増やし作付も増やしたが、まだこなしきれていないところで

品質を落としている面があるので改善しなければお話にならない。

そんな中向上の手ごたえを感じている点も多々出てきている。

それらの手ごたえの一つ一つを統合し、

今までにない充実したシーズンにする決意をもって仕事をしてきているがこんな情勢。

だからこそ自分でコントロール出来ないことを心配しすぎるより、

自身でコントロールできるのは目の前の仕事の一つ一つに集中すること、

つまりは通常通り仕事を淡々と進めていくだけです。

感染予防にも気を配りながら、ですが。

 

 

本当に先が読めない世の中なってしまったし、

自分だっていつどこで感染してしまうかわからない怖さがある。

必要以上の行動は慎みつつ、コロナウイルスの感染拡大終息を祈るしかない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

雪の装い~

今日も当初は降雪の予報でしたが、南岸低気圧が南にずれたため

この辺は結局ちらちら雪が舞う程度で終わりました。

 

2月の始まりは雪の装い。

1月はほとんど雪らしい雪もなく圃場周囲は乾燥してました。

その後降雨もあり暖かい日があったので今回の雪は早めに姿を消しました。

 

1月は冬型の気圧配置のことが多く長野県北部は毎日のように雪。

富士見近辺は好天続きで冷たく乾いた北風の日々でした。

これからが湿った重い雪が降る時期ですが今年はどうでしょうか?

 

若いころはスキーに打ち込んでいたため11月くらいから雪が待ち遠しく、

シーズン中は毎日雪に親しんでいましたが、時が経ち立場も変わり

随分雪に対する気持ちも変化してしまいました。

雪が解ける前までに、もう一度スキーを履いてみようかな…

そんな気分のこの頃です。

 

農作業では例年通り菊の育苗を進めてます。

母株から挿し穂を採り挿し芽して増やしています。

今は日々その繰り返しです。

 

 

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2018 大晦日

既に2018年もあとすこし。

今年も生業の農業では奮闘する日々が続きました。

振り返ってみようと思います。

収穫量・売上とも過去最高になりました。

50m級2棟、25m級2棟の新ハウスを稼働させ、収穫増につなげることが

今年の一つの大きなチャレンジでした。労力としてパートさんを適宜増員し、

その活躍のおかげもあって新ハウスを活用出来ました。

 

収穫量は増えましたが品質面では向上したものと下降したものの両面があり、

そこに来季の課題を見出すことができます。

品質の向上にとって大きかったのは、今まで苦しんだ白さび病を

最後にほんのわずか出したのみで全体としてはほぼ抑えることが出来たことです。

品質が落ちたものは、度重なる豪雨から畑に水がつき、生育途中に根をやられた

区画が出たことが大きく、排水対策をしっかりと行わないといけないという現実を

突きつけられました。

 

最初の作付、ハウス物赤菊、紅久は新ハウスを利用し増量。

新ハウスを活用し昨年より早い6月19日に初出荷、品質も良いものが

出荷できていました。

 

電照での長期作型白菊 岩の白扇 全13作型。

前半戦は秀品率が昨年よりアップで85%。

後半戦はハウスにより善し悪しのムラが出てしまいました。

7月下旬から出荷開始、11月上旬までほぼ途切れなく継続出荷しましたが

予定より出荷期間が伸びてしまったのはハウス立ち上げに予想より時間が

かかり、電照による開花調整操作が2週間後ろ倒しになりそこは反省点です。

 

50m級ハウスもフル稼働させ収量増加させました。

新ハウス圃場は豪雨後の湿気で水がついた部分もあり品質を

落としたものが出ました。来季に向け排水対策が必要で、

ひとまずプラソイラをかけ地下の硬盤に溝を切りました。そのほかも

ハウス周りの開渠など、シーズンが始まるまでに施し排水対策を講じます。

 

露地、盆物と彼岸物、黄色と赤色中心の作付

8月盆物黄色は特定の品種で開花期遅れたもののまずまずの感じで

需要期に出荷となりました。赤色は前記の豪雨により湿気に根をやられ途中から生育不良。

葉面散布による追肥などを施して生育をリカバリーさせ何とか出荷には繋げました。

 

9月彼岸物は出荷時期は良かったのですが、黄色赤色ともにオオタバコガの食害多数。

虫に食われロス花が多かったのが痛手、豪雨被害でダブルパンチの区画もありました。

オオタバコガは殺虫剤の選択を改めることが来季の課題、

ポイントはBT剤という農薬の活用ではないかと考えています。

 

八ヶ岳方面から迫りくる積乱雲。

とにかく今まで以上に激しいゲリラ豪雨の回数が増えた。

先のハウス物だけでなく、露地物も豪雨後の水はけの悪さから

根をやられ、生育に支障が出て品質が落ちたものが結構出た。

えっ!というくらい降雨の量がふえる時がある。

豪雨がくるのが当然と対策をしておかなければならないと痛感。

 

台風も大型化、7月下旬、9月上中旬と大型が良くない進路で通過。

特に24号は今まで感じたことのない強風、地域にもハウス被害多数。

ハウスは破れ、露地物は倒される。

すぐに立てて直すものの度重なる台風で後半の露地物は

曲がり物を出荷した品種を出してしまいました…。

 

確かに豪雨や台風には振り回されはしたがシーズン全体としては

成果が向上できたことから充実感とともに達成感も実感しています。

対応力も経験を積むことから上がってきています。

 

とは言えシーズンを通して見えてきた課題に対して次のシーズンは

対応に取り組み、さらなる向上を目指して一つ一つの仕事に

愚直に取り組んでいく…その繰り返しと考えています。

今まで苦しいシーズンもあったりしたけれど一歩一歩あきらめず前進してきた。

今年がベストではもちろんない、ですがこれからもやっていけるという

自信の持てるシーズンとなりました。

 

自分のイメージしたことが形になってきている、しかしまだまだ。

これからもイメージしたことを実現すべく一つ一つ仕事に取り組む。

自分自身をもっとプッシュして・・・。

 

そんなことを思いつつ今ここで年の瀬を迎えている。

皆様良い年をお迎えください。