1-1.従業員幸福度とは?

従業員幸福度はEmployee Happinessのことで、EHと省略されます。従業員幸福度とは、いわゆる「働きがい」です。自身の働きが公平に評価され、それに見合った対価やポジションを得られているか、仕事で達成感や成長を実感できるか、職場で意見しても疎外されないような人間関係、受け入れてくれる安心感を持つことができるかなどがポイントとなります。これは従業員が主導権を握りコントロールするものなので、個々によって幸福の定義や判断が異なります。

1-2.従業員満足度との違い

従業員満足度はEmployee Satisfactionのことで、ESと略式表記されます。従業員幸福度は「働きがい」を指すのに対し、従業員満足度は「働きやすさ」を表します。具体的には、仕事内容や福利厚生、休暇制度、オフィス環境の良し悪し、給与額、労働時間などからくる満足度です。これは会社がコントロールできるものであり、会社によって満足度も大きく左右されるものです。

実際のところ、従業員幸福度と従業員満足度の線引きにはあいまいな部分があります。しかし、幸福度と満足度どちらも会社業績や企業の未来を構築するために必要不可欠な企業資産であり、幸福度と満足度の両方がバランス良く支え合う状態が理想的です。

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