藤原道長 摂関期の政治と文化
価格:    880円 (税込)
解説:    摂関政治は藤原道長の時代に頂点を迎えたといわれるが、道長はわずかに一年ほど摂政になっただけであった。そこにはどのような意味があり、道長はどのような政治をめざしたのか。そして文化面で果たした役割も大きかった。道長の造営した寺院・仏像は後世に影響を与え、宮廷ではすぐれた文芸や書が生まれ、華やかな宴が催された。道長の一生を追いながら、その政治の特色を古代国家の歴史のなかに位置づけ、文化の達成を再評価したい。
ISBN:    978-4-634-54819-0
シリーズ:    日本史リブレット人 19  著者:    大津透=著 
刊行:    2022年11月  仕様:    A5変  ・  104ページ
目次:
道長の実像にせまる
①道長の登場
誕生と父藤原兼家/道長の結婚と土御門第/中関白家の繁栄
②道長と一条天皇
詮子の後押し/伊周の没落/定子と彰子の入内/金峯山詣と敦成の誕生
③三条天皇との対立と外孫の即位
娍子の立后/三条天皇の眼病と退位/敦成の即位と望月の歌/大殿道長/出家と法成寺供養
④道長の政治
内覧と一上/公卿の分担/陣定の意義/受領の統制/除目の奉仕
⑤道長の文化
道長の仏教信仰と美/「道長の王権」/文学と漢詩と宴/和歌と屏風歌/大嘗祭御禊と大嘗会和歌
おわりに―『栄花物語』と『御堂関白記』
著者等紹介
大津透[オオツトオル]
1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科(国史学専攻)博士課程中退。専攻、日本古代史。現在、東京大学大学院人文社会系研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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