武士の衣服から歴史を読む 古代・中世の武家服制 吉川弘文館
平安末期の武士の衣服「袖細」は「直垂」へと進化する。武士たちは服装の制度をどう定めたのか。有識故実と絵画史料から実態に迫る。
著者    佐多 芳彦 著
出版年月日     2023/09/20
判型・ページ数    A5・192ページ
定価    2,420円(税込)
平安末期に登場した武士たちが身につけた庶民の作業着「袖細(そでぼそ)」は、武家の世の到来とともに彼らのトレードマーク「直垂(ひたたれ)」へと進化を遂げる。武士たちは直垂をどのように着こなし、服装の制度を定めたのか。有識故実の知見と豊富な絵画史料を駆使してその実態を明らかにする。服装から武士のライフスタイルを読み取り、武士社会の特質に迫る注目の書。
目次
はじめに/武士の出現、直垂の誕生(直垂以前〈袖細直垂―直垂の起源/描かれた袖細/袖細の「進化」/儀礼観の萌芽〉/袖細から直垂へ〈語句としての「直垂」/寝具としての「直垂衾」/10世紀の衣服命名ルール/水干を「吸収」した袖細/武士が水干を着た意味/袖細の進化と武士の立場の上昇/武士のトレードマーク化する直垂/平氏政権の衣服観(1)/平氏政権の衣服観(2)/源頼朝の水干姿―鎌倉幕府服制の萌芽〉以下細目略/直垂の誕生、武士の誕生/第1部まとめ)/武士と直垂の「成長」―中世前半期(鎌倉武士たちの直垂/絵巻物に描かれた鎌倉武士たち/身分指標としての直垂/鎌倉幕府の儀礼観と服制/第2部まとめ)/進化する直垂と武士の発展―中世後期から近世(進化する直垂/室町幕府の儀礼観/直垂とその周囲/大紋・素襖、肩衣・胴服/第3部まとめ)/おわりに