2020年11月。

浅草の居酒屋で、マー君がビールを一口飲んでから言った。

「美香と出会ってから——もう6年になるね」

(6年……)

そう言われて初めて、ちゃんと計算した。

2015年の11月に御用邸で出会って、2ヶ月後に再会して——それからずっと、続いている。

「6年って、長いよね」

「長いですね」

2人でしばらく、黙った。

良い沈黙だった。気まずくなくて、満ちている感じの。

(6年分の思い出があるから)






でも——最近は、会う頻度が落ちていた。

2017年、2018年頃は月に2〜3回だったのが、2019年から少し減り始めていて、2020年はコロナの影響もあって月に1回あるかないか。

「なかなか会えなくなったね」とマー君が言った。

「そうだね」

(さみしい、と言ったら重いかな)と思いながら——

「でも会えると嬉しい」

とだけ答えた。

「俺もそう」

彼が笑った。

「これからも続けられそう?」

マー君が静かに聞いた。

(続けたい)

でも——続けられるかどうかは、2人だけの問題じゃない。

コロナのことも、彼の家族のことも、お互いの仕事も——色々なことが絡み合っている。

「できる限りは……続けたい」

「俺もそう思ってる」



その一言が、素直に嬉しかった。




6年を重ねた人から「続けたい」と言われることの、重さと温かさ。

それをゆっくり飲み込みながら——もう1杯、ビールを頼んだ。

6年間続いた関係——あなたには、長く続いた大切な縁はありますか?
コメント欄で教えてください💕

美香