『日は高く、目映く(まばゆく)』 | いまいはのんの『コトノハお茶会』

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自作の詩を掲載しています。ごゆっくりご覧ください。

『日は高く、目映く(まばゆく)』
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太陽に近い海沿いの町跡

ほんのり明るくなり始める

雨風にさらされる家々の土台と

散らばる生活の破片

そして風が吹き抜ける


生きていることは

当たり前のことではなく

毎日が一分一秒が

奇跡の瞬間


あの日の震えを忘れない

凍てつく空から降る白い花

やるせない白と黒

空元気に隠しながら

声を殺して泣いた夜


あの年に春はなく

気がつけば夏になっていた


それでも日は昇る

夜を越えて何度でも

頭上高く昇るのだ


今年一番の朝陽が

世界ごと僕らをてらしている

希望は僕らと共にある




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Message from いまいはのん 助け合い 力をあわせて のりこえよう(3.11)