イベントの現場。テクニカルリハーサルの前には音響・照明・映像・舞台のセッティングがある。
通電してケーブリング、デバイスの設置。ラフな場当たりを演出チームが行う。
自分の場合、テクリハの前にテクニカルスタッフと台本の読み合わせを行う。
これを行わないとリハーサルはままならなない。
基本のきっかけ(Que)を台本上で整理することで、舞台監督や演出からのQueを出さなくても、各セクションのオペレーターの判断でシーンを変えることが出来る。
必要以上、すべてのQueを舞台監督から出すこと自体、リスキーだ。
ここでQueポイントが明らかになっているが、フェードの具合とか、シーンチェンジのニュアンスはTime CODEでは測れない。
いわば感覚的な問題なのだ。
そこで自分は照明とか、音響のオペレーターに言う言葉がある。
「イキフンで…」
「いい感じで…」
イキフンとは、雰囲気のことだ。自分やオペレーターの演出的なニュアンスや間を汲み取ってくれ。
そういう曖昧で的確な指示だ。
「イキフンで…」と言うと、「わかりました!」というスタッフがいる。
もちろん「やってみますんで、見てもらえますか?」と確認を求めるスタッフもいる。
ここが演出の切れ目だ。
オペレーターといえど、演出の理解がないと凡庸なシーンとなる。
こうすればいいんじゃないか、そういったタイミングとか表現がある。
それを感覚的に分からない人間に「イキフン」とか「いい感じ」と言っても成功にはならない。
テクニカルスタッフをオペレーターと言うが、彼らも演出心が無いと、演出家や舞台監督がQueを出しても上手くいかない。
眼をいたわる。
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