日本一、面白いファミリーコンサートについて | イベントやエンタメの周辺、バックステージ

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ファミリーコンサートという音楽ジャンルがある。

$お気楽プロデューサー、Barの独り言もともとはクラシックコンサートに就学未満の子供を連れて来れないという事情から始まったものだ。
演奏中に泣き出したり、むずがったり、途中で退出したりすることは、演奏側はもちろん、他のお客様にも迷惑がかかる。
そんなことだ。

必然的に小さな子供はクラシックコンサートを聴く機会が少なくなる。
特に著名なオーケストラ、指揮者が出演する本格的なものはそうだ。
多感な時期の子供に、質の高いアートを提供する事を音楽界自身が拒否していたとでも言えるのではないか。

もうひとつの側面。
例えば母親と子供が一緒にコンサートを楽しむ、その機会が少ない。

子供コンサートは昔からあったと思う。
演奏曲目や構成内容が子供向けであり、これは子供は来場できる。もちろん保護者である親も同行出来る。
但し、内容があまりに子供過ぎて、親は楽しめない。

そんな事情からファミリーコンサートは生まれたのではないだろうか。
子供も親も楽しめる。
本格的な曲が演奏され、内容もMCの解説を加える事で楽しく理解出来る。
そんなファミリーコンサートは二十年位前頃、始まったか?
本当に面白いと本番中、泣き出したり、会場内を走り回ったりする子供はいないものだ。


そうして始まったファミリーコンサートは今なお、続いている。
色々なホールで行われている。
だが、その内容は旧態依然としており、二十年前の構成内容をまだやっているのでは? と思わせるものもある。
二十年もたつと、子供も変わってくる。二十年前の子供が今、母親になっているのだ。

面白くない。文字通り"子供だまし"といえる、そんな企画が多い。

ファミリーコンサートは演奏そのものというより、演奏の合間にトークを入れたり、朗読劇を入れたり、色々な事で退屈させないように知恵を絞る。
いわゆる"構成モノ"だ。したがって構成者や脚本家が存在し、司会の力量がモノを言う事が多い。
今のファミリーコンサートが全てとは言わない。
だが多くのステージでは二十年前の構成や企画を使い回しているのではと思わされる。
小学校の音楽教室の延長みたいなレクチャーをされても、面白くない。
音楽を"識り"に来たのではなく、音楽で"楽しみ"に来た客だ。
しかも有料で。

今の親子は"面白さや楽しさ"に求める尺度が昔と違う筈だ。


$お気楽プロデューサー、Barの独り言井上道義氏という、日本を代表する指揮者がいる。
多くのクラシックファンを唸らせる音を創り出すアーティストといえる。
以前、このブログで書いた。










$お気楽プロデューサー、Barの独り言
井上氏のファミリーコンサート、これは面白い。
間違いなく日本一、面白い。

$お気楽プロデューサー、Barの独り言

$お気楽プロデューサー、Barの独り言







子供に迎合する事なく、親に合わせる事なく、"音楽の面白さをシンプルに伝えよう"とし、その為に知恵を絞る。
指揮者を逸脱したプランが出る事はむしろ、当たり前だ。
演出家、プランナー、プロデューサー、MC、役者…
何でも行う人だ。

$お気楽プロデューサー、Barの独り言


Off-Broadway-Japanでは井上氏によるファミリーコンサートを企画している。
多くの親子にも観て欲しいが、旧態依然のファミリーコンサートの企画者にも観て欲しい。
http://www.off-broadway-japan.com/entertainment/no105/index.html



興味があるという方は私までアクセスを。
内容が分かる映像をサンプルでお渡ししている。
この企画の主催者、協賛者を探している。


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