お店で売っている商品の値段を下げたら、もっとたくさん売れると思いませんか?
実は、いつもそうとは限りません。
例えば、急に雨が降ってきたときに買うビニール傘を考えてみましょう。
もし、コンビニでビニール傘が100円で売っていたら、たくさん買う人がいるかもしれません。
でも、急に雨が降って困っているときは、500円でも買う人はいるはずです。
このように、値段を変えても、売れる数がほとんど変わらない商品もあります。
値段と売れる数の関係:価格の弾力性
値段と売れる数の関係を「価格の弾力性」といいます。
- 価格の弾力性が大きい ➞ 値段を少し変えるだけで、売れる数が大きく変わる
- 価格の弾力性が小さい ➞ 値段を変えても、売れる数はあまり変わらない
値段を下げる=良いこと?
もし、価格の弾力性が小さい商品なのに、値段を下げてしまったらどうなるでしょうか?
売れる数はあまり変わらないのに、1個あたりのもうけが減ってしまうので、お店にとっては損をしてしまいます。
だから、お店の人は、商品の価格弾力性を考えて、適切な値段をつける必要があるんです。
なんでコンビニのビニール傘は高いの?
コンビニのビニール傘が高いのは、急に雨が降ったときに「どうしても傘が必要!」という人が多いからです。
つまり、ビニール傘は価格の弾力性が小さい商品なので、多少高くても売れるんですね。
まとめ
お店で売っている商品の値段は、ただなんとなく決めているわけではありません。
「価格の弾力性」という考え方を使って、商品の種類や状況に合わせて、一番良い値段を決めているんです。
商品の値段を決める時は今回の内容を思い出してみてくださいね。