Tue 240730 静岡県三島の大盛況/難問の方が歓迎される/そろそろ「夏の思ひ出」4554回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 240730 静岡県三島の大盛況/難問の方が歓迎される/そろそろ「夏の思ひ出」4554回

 昨日7月29日は、朝早く起きて静岡県三島に向かった。「朝早く」とはどのぐらい早いかというに、何と起床は午前4時、すぐにお風呂に入って、まもなく収録予定になっている京都大&名古屋大の過去問2024年版を予習、クーラーと扇風機で徹底的に我が肉体を冷やしてから、地下鉄千代田線の駅に向かった。

 

 しかし諸君、この暑さは朝から全く尋常ではないのであって、午前7時ちょうどにオウチを出た時にはクーラーどんのおかげでヒエヒエ、震えるぐらいにヒエヒエ、触ったもの全てを一瞬で凍りつかせるぐらいヒエヒエだった今井君の肉体は、オンモに出た瞬間、ジュレみたいにジュッと音を立てて煮えたぎってしまった。

(静岡県三島「すみの坊」で、うなぎの蒲焼をいただく。オイシューございました 1)

 

 そんな灼熱&炎熱の油照りの中、朝から蝉時雨のセミ君たちに敬意を表しながら駅まで10分、「オレは夏の直射日光の中でドロドロ融けていくのかもしれない」という絶望的な不安に苛まれつつ、とぼとぼKuso-Majimeに歩いていったのである。

 

 地下鉄のクーラーの中でも、一向に汗は引かない。ワタクシは常に「清潔感溢れる♡高級オジサマ」を演じているのであるから、こういう出張にもハンカチは欠かさない。欠かさないどころか、ポケットにはちゃんと2枚持参している。

(静岡県三島「すみの坊」で、うなぎの蒲焼をいただく。オイシューございました 2)

 

 昭和の昔の小学校には「衛生検査」とか「持ち物検査」とかがあって、「爪はちゃんと切ってあるか」「ハンカチ&ちり紙はちゃんとポッケに入っているか」など、小学生男子のたいへん苦手な項目を、抜き打ちで検査されたものである。

 

 当時の今井君はマコトにヤンチャで清潔嫌いの男子代表格であって、ハンカチなんかまず確実に持っていないし、「ちり紙」だなんていうレトロな品物はすぐに水で濡らして紙玉を作り、女子諸君や先生にぶつけて遊ぶアイテムとしか認識していなかった。

(静岡県三島「すみの坊」で、うなぎの蒲焼をいただく。オイシューございました 3)

 

 だって諸君、「ちり紙」であるよ。「ティッシュ」などという高級な品物が登場する遥か以前のことであるし、消費者金融各社やら河合塾マナビスやらが、郊外の駅前でポケットティッシュ配りに夢中になるのは、それより遥かに後の時代のことである。

 

 だから諸君、小学生の今井君はハンカチにほとんど縁がなかった。汗なんか袖で拭えばいいのだし、手を洗った後の水滴は、手を激しく振り回しさえすれば、天井や壁や床や男子や女子に自然に飛んでいった。「布で拭く」などというメンドーなことは、今井君の子供時代には考えられなかった。

(静岡県三島、日大三島高校の大会議室から、目の前の大きな夏富士を望む)

 

 だからこそ大人になって、逆にこんなに清潔な高級オジサマに成長したのである♡。猛暑の夏のワタクシは、ハンカチは必ず2枚。決して汗を袖で拭ったりしない。ウェットティッシュも必須アイテムであって、黒い高級カバンには100枚入りのウェットティッシュが2パックも準備されている。

 

 しかしその「ハンカチ2枚」も、たった20分の地下鉄乗車中にすでに1枚目がビショビショ、「もう拭くところがない」という有様になった。昨日の猛暑は、そのレベルなのだった。

 

「どうしよう、2枚目を使ってしまえば、公開授業中の汗をネクタイで拭うことになりなねない」という状況、何しろ東京から三島までは新幹線でたった1時間だから、グリーン車どころか指定席でもなく、購入したのは自由席だ。ほぼ満員の自由席でクーラーがうまく効かないと、ホントにドロドロの汗まみれになる。

(本日から写真は「爽やかな初夏の思ひ出」シリーズ。5月26日、嵯峨祭の日の京都・大覚寺、大澤の池にて 1)

 

 東京駅を8時に出れば、三島には9時に着く。「三島」と言ってもピンとこない人が多いだろうが、三島とは小田原と熱海の次の駅であり、伊豆半島の付け根の沼津からなら東海道本線ですぐ。西伊豆を観光するなら、三島が出発点だ。

 

 近くにある名門・韮山高校は、高校野球も強い。30年ほど昔のことであるが、甲子園の2回戦で金足農とも対戦した。スコア:8−6の大乱戦の末、金足農が勝利。その8点のほとんどがスクイズによるもの。今井先生が駿台や代ゼミの教室で、「近い将来の金足農旋風」を自信たっぷりに予言し始めるきっかけにもなった。

(本日から写真は「爽やかな初夏の思ひ出」シリーズ。5月26日、嵯峨祭の日の京都・大覚寺、大澤の池にて 2)

 

 しかし729日の今井先生の仕事場は、その韮山高校ではなくて「日大三島高校」。三島駅から北に美しいイチョウ並木が続き、激しい蝉時雨の続く並木を抜けてクルマで5分ほど、マコトに美しくピカピカに清掃された高校の校舎に、まさに汗まみれ、ほうほうのていで湯気の上がるサトイモ閣下は到着したのである。

 

 日大三島高校での講演会は、午前10時スタート、1145分終了。出席者は約120名。校舎5階だったか6階だったかの大会議室を満員にして、難関国立大学の長文読解問題1問を懇切丁寧に完全解説した。ついでだから「面白いオハナシ」もたっぷり心ゆくまで披露して、大会議室は大爆笑の連続になった。

(本日から写真は「爽やかな初夏の思ひ出」シリーズ。5月26日、嵯峨祭の日の京都・大覚寺、大澤の池にて 3)

 

 それにしても、生徒諸君の強烈な熱気には恐れ入る。ついこの間の福岡県大牟田高校でもそうだったし、今井先生の実施する全国のどの公開授業でも同じなのだが、難関大のどんなに難しい長文問題を材料にしても、生徒諸君はほぼ100%、最後までメモをとりまくって集中、居眠りなんかするヤツは皆無である。

 

 いや、もちろんそりゃ今井先生の急成長によるところも大きい♡ 。これは冗談でも何でもなくて、この10年の今井先生は著しい急成長を遂げた。20年前の生徒諸君が成長した今の今井を見たら、きっと信じられない思いがするに違いない。15年前の生徒諸君だって、きっとビックリするだろう。

(本日から写真は「爽やかな初夏の思ひ出」シリーズ。5月26日、嵯峨祭の日の京都・大覚寺、大澤の池にて 4)

 

 そのぐらい、今から見れば昔の今井はダメな授業をしていた。ほとんど言語道断だった。言語道断に授業が平凡で、言語道断に機嫌が悪く、コマゴマしたことでイライラしまくり、イライラすれば集中力を欠き、だからどんどん生徒が反発し、今井センセに厳しい視線を送り、だから今井はもっと機嫌が悪くなった。

 

 しかし諸君、今の今井は全く違う。目の前の生徒諸君と即座に仲良くなり、生徒諸君は集中して今井先生の一言一言を逃さずメモに残し、目は輝き、爆笑のチャンスを逃さず、素材となる長文を全て残らず理解して、授業後の熱い復習に備えてくれる。

(本日から写真は「爽やかな初夏の思ひ出」シリーズ。5月26日、嵯峨祭の日の京都・大覚寺、大澤の池にて 5)

 

 教材がどんなに難しくても、拒絶する様子は見られない。いや、むしろ難解な英文の方が受講生諸君は喜んでくれる。

 

 おそらく彼ら&彼女らは、共通テストレベルの子供向けの英文に食傷しているのだ。易しすぎる英文を「急げ急げ」とせかされてイライラ&カッカして読むより、読んで読み応えのある難易度の高い英文を、今井センセが汗まみれになりながらハンカチをぐしょぐしょにして解説してくれる方を期待してくれている。

 

 だから、受講生も今井センセも、満足度は圧倒的に高い。すでに飽き飽きした共通テストの問題なんかをダラダラ解説されるより、東京大・京都大・旧帝国大学、予備校の先生方でも四苦八苦して、限られた授業時間内ではとても解説しきれない類いの難問を、涼しい顔の今井がパーフェクトに解説しきる1時間を、まさに満喫してくれるのだ。

(本日から写真は「爽やかな初夏の思ひ出」シリーズ。5月26日、京都・霊源院にて)

 

 というわけで、日大三島高校での講演会もあっという間に最高潮に達し、受講生諸君が「ええっ、もう終わり?」と呟きあった100分後、今井君はもうポンポンが空っぽ、講演の後に計画していた「うなぎ」が、教壇の上でもう楽しみで楽しみでならなかった。

 

 諸君、三島のうなぎはたいへん有名であるらしい。富士山の伏流水がうなぎの成長に効果的なのかどうか、さすがにこの今井にも判断がつかないが、お店の優しいオネーサマが運んできた大ぶりのうなぎ、大ぶりの肝焼き、ともにたいへんオイシューございました。

(本日から写真は「爽やかな初夏の思ひ出」シリーズ。5月26日、京都・建仁寺「茶碑」を訪ねる)

 

 実は三島からの帰り道、新幹線「こだま」の自由席でも、今井君はうなぎの余韻を満喫しながらビールと日本酒を痛飲したのである。激烈だった7月シリーズも、とりあえずこれで終了。あとは7月31日と8月1日、吉祥寺スタジオでの過去問解説収録に全力を尽くすだけだ。

 

 ならば猛暑の中をマコトにノロノロ、疲れきったオジサマよろしくグズグズ進む「こだま」の中で、冷たいビールと安い日本酒でくつろぐのもまた素晴らしいじゃないか。京大2024年の長文2問、名古屋大2024年の長文2問、全て合計15回ずつ熟読し、授業収録に向けてすでに準備は万端である。

(本日から写真は「爽やかな初夏の思ひ出」シリーズ。5月26日京都・四条烏丸「大丸」の蕎麦屋にて「3種の蕎麦」を楽しむ)

 

 ところで今日から、掲載する写真の多くが「夏の思ひ出」系のものとなる。遡ること2ヶ月前、5月下旬から6月上旬の懐かしい写真が続く。諸君、今や「夏」は暑さが厳しすぎ苦しすぎて、「夏の爽やかさ」「涼やかさ」なんてのは贅沢品だ。

 

 連日の37℃、連日の38℃、連日の39℃、いや40℃超、そういう正気とは思えない猛暑の中で、せめて初夏の思ひ出、「夏が来れば思い出す 遥かな尾瀬 遠い空」「水芭蕉が咲いていた 夢見て咲いていた水のほとり」、そういう涼やかな夏の思ひ出を懐かしみたいじゃないか。

 

 ま、「2ヶ月も前の写真かい!?」と溜め息つく人も少なくないだろうが、ワタクシのブログを読む時だけでも諸君、熱中症寸前の重苦しい思いをスッキリ忘れていただきたいのである。

 

1E(Cd) Incognito:FUTURE REMIXED

2E(Cd) Incognito:LIFE, STRANGER THAN FICTION

3E(Cd) Incognito:ADVENTURES IN BLACK SUNSHINE

4E(Cd) Incognito:WHO NEEDS LOVE

5E(Cd) David Sanborn:HIDEAWAY

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