Thu 240620 今日もちょっきん/14時間/川崎溝の口の大盛況/楽しい反省会 4540回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 240620 今日もちょっきん/14時間/川崎溝の口の大盛況/楽しい反省会 4540回

 このところ、主義主張というかポリシーというか、「1ヶ月2ヶ月しっかり熟成させてから記事を書く」という方針をしばらく我慢して、直近のこと、ホンの2日か3日前のことを書いている。すると、書いていて間違いなく楽しいのである。

 

 読者の立場としても、きっと同じだろうと思うのだ。4月になって2月の梅のことを書かれたり、5月に入って3月4月の桜の反省会なんか書かれたって、さすがに読む気が起こりにくいだろう。何しろブログというものは、もともと「日記の公開」が主な機能だったはずだ。

 

「日記を公開する」ということについて、もう15年も前のことになるが、ある知人から「露出狂か?」と暴言を吐かれたこともある。ずいぶん厳しいことをおっしゃる知人もいたものだが、ワタクシが1ヶ月2ヶ月遅れの熟成記事を旨とするようにしたのも、あの発言がきっかけだった。

(6月19日、川崎溝の口の大盛況 難関大編テキストを使用 1)

 

 しかしとにかく楽しいことは間違いないから、とにかく今日まではワタクシの熟成癖をギュッと抑えつけて、直近記事を書くことにする。ちょっきんオジサマと呼んでくれてもいいし、何なら直近ジーサンと揶揄してもかまわない。

 

 6月19日というのだから直近も直近、要するに昨日の話だ。おお、まさにブログの原点「日記の公開」に踏み切るのであるが、昨日のワタクシは夕暮れ7時半から、神奈川県川崎市「溝の口」という東急田園都市線の駅前で公開授業を行った。

 

 考えてみれば、首都圏での公開授業はマコトに久しぶり。昨年11月に横浜、12月に池袋、今年3月に千葉の海浜幕張、記憶に残っているのはその3回ぐらいだから、ホントにホントに久しぶりの首都圏だった。

(6月19日、川崎溝の口の大盛況 難関大編テキストを使用 2)

 

 このごろは、毎朝午前4時に起きて、オウチの近所を約4kmほどお散歩する。「ウォーキング」と呼ぶほどたいそうなことではなくて、あくまでお散歩、お気楽であり極楽であり、こんな楽しいことは他に考えられない。

 

 夏至も間近な季節の日の出はちょうど午前4時ごろだから、玄関先で「コケコッコ!!」と一声小さく叫んでから、オンドリ今井はゆったりと、まだ淡い朝の光の中を1時間、不審者と間違えられないように、甚だ勤勉で真面目な表情を作り、薄暗闇をできるだけ避けてお散歩を楽しむ。

(熟成した思ひ出。5月9日、下北沢の中華の名店「新雪国」を訪問する 1)

 

 散歩から帰って午前5時。公開授業は何しろ午後7時半スタートだから、まだ14時間も先のことだ。こりゃ困った、14時間だなんて、気の遠くなるほど先のことであって、もしも羽田からヒコーキに乗って14時間も飛んでいれば、ロンドンでもパリでもニューヨークにも着いてしまう。

 

 その14時間をどう過ごすかというに、今井君はまず1時間半、じっくりお風呂に入るのである。お風呂の幸福を噛みしめる。だって「目の手術の後は1週間お風呂は禁止」、そういう厳しい生活を、4月16日の1回目の手術から1週間、6月6日の2回目の手術からまた1週間、続け様に耐え忍んだ直後なのだ。

(熟成した思ひ出。5月9日、下北沢の中華の名店「新雪国」を訪問する 2)

 

 お風呂は、40℃に設定。寒い時期は41℃設定だが、何しろ1年で最も日差しが強く、1年で最も湿気の多い季節だ。40℃まで設定を下げないと、熱中症で命の危険に陥る。

 

 こういう生活をしているから、ワタクシは熱中症にはきわめて強い耐性がある。ナンボ汗をかいてもそんなのお風呂で慣れている。外で仕事をしてハンカチ1枚びしょびしょでも、まだ序の口だ。だって毎日お風呂でタオル1枚をびしょびしょにしているのだ。まさに「だいじょうぶだぁ」の一言である。

(熟成した思ひ出。5月9日、下北沢の中華の名店「新雪国」を訪問する 3)

 

 お風呂から上がると、午前7時を回っている。しかしまだ公開授業まで12時間残っている。12時間あれば、東京と博多の間を新幹線で往復できる。こりゃたいへんだ、いったい何をして時間をつぶせばいいのか、見当もつかない。

 

 仕事が休みなら、大汗をかいた後はもちろん冷たいビアをガブガブやればいいのだが、仕事の前の12時間だから、どうしてもビアはおあずけだ。ビアおあずけの状態での12時間、こりゃなかなか厳しいものがある。

(熟成した思ひ出。5月9日、下北沢の中華の名店「新雪国」を訪問する 4)

 

 そこで今井君は「フルーツ王国生活」に踏み出すのである。何しろ6月だ、我が冷蔵庫はフルーツ王国状態だ。まず、山形から送られてきたサクランボがある。大好物のスイカは、食べやすくカットしたものをスーパーで2つ買って常備してある。そのうちの1つを平らげて、午前8時を回る。

 

 ついでに、パイナップルも同様にカットしたものを買ってきてあった。これも激しく貪るうちにNHK朝ドラが終わって、「もっと何かないかな?」と周囲を見回すと、バナナが2本残っている。バナナを常食としているわけではないが、前々日に何だかフテくされた気分で1ふさ5本のバナナを買ったのだった。

 

 バナナなんか、むかしから今井君は1本を一口でわっしわし咀嚼&嚥下してしまう猛者だから、2本あっても2分もかからない。こういうふうで、ちっとも時計の針が進まない。

(これまた熟成した思ひ出。5月12日のワタクシは、久しぶりのマクドナルドを満喫。夜ビッグマック、お肉の量が2倍になる)

 

 まだ8時半、まだ9時、ならば何か勉強するとか、油絵を描くとか水墨画を描くとか、アリアを歌うとかトロンボーンを練習するとか、もう1回「コケコッコ!!」とオンドリになってオウチの近所を駆け回るとか、出来ることはナンボでもありそうなものだが、その類いの趣味は今井君にはないのである。

 

 そこで、「映画でも観るか」という選択に至る。ヒコーキの中と同じことである。ヒコーキならリモコンをピコピコ、オウチの書斎ならNETFLIXなりアマゾンプライムをポチポチ、いい映画がなかなか見つからなくて不満タラタラ、昼までに1本、午後から2本、合計3本眺めてやっと夕暮れになった。

(これまた熟成した思ひ出。5月12日のワタクシは、久しぶりのマクドナルドを満喫。こりゃさすがにビアがほしい)

 

 日中はそれこそ「熱中症注意情報」が出てもおかしくないぐらいの油照りだったらしいが、オウチを出たのは午後5時過ぎ、そろそろ日差しも穏やかになって、吹く風にも涼しさが感じられた。

 

 久しぶりにネクタイを結んで、ゆるい坂を登り、ゆるい坂を下って、最寄りの駅に着く。表参道で地下鉄千代田線から半蔵門線に乗り換え。半蔵門線は渋谷から東急田園都市線に直通になって、目指す「溝の口」まで15分、急行だから渋谷 三軒茶屋 二子玉川 溝の口、あっという間に目的地に到着した。

(これまた熟成した思ひ出。5月12日のワタクシは、久しぶりのマクドナルドを満喫。18歳の学部生の頃は、こういう平凡なチーズバーガーが大好きだった)

 

 ただしこの「東急田園都市線」、大混雑で有名な路線である。昭和の頃に東急不動産が開発した郊外の高級住宅地が目白押し、遠い昔は数々の「トレンディドラマ」の舞台になり、沿線住民は夢のような高級感に浸ったものだったが、時代を経て沿線人口はグイッと高齢化が進んだ。

 

 予備校講師としては、絶対に「痴漢騒ぎ」に巻き込まれないように、細心の注意を払わなくちゃけない。両手で吊り革をギュッと握りしめ、何が何でも「無事これ名馬」、近くの女性乗客の皆様から我が肉体を可能な限り遠ざけ、息も吸えないぐらい肉体を緊張させて15分。いやはやもうそれだけでヘトヘト、ほうほうのていで溝の口の駅に降り立った。

 

 この日の会場は、溝の口駅から徒歩3分ほどの雑居ビル内であって、大会議室に集結した受講生は、約120名。スタッフの皆様の努力のおかげで、完全に満席になった。沿線の高級住宅地から集まったハイソな雰囲気の受講生諸君は、反応も表情もマコトに豊か、講師としてこんなに嬉しいことはない。

(6月9日、溝の口の反省会で、スタンダードな唐揚げを貪る)

 

 嬉しいと、思わず授業が長引いてしまうのは、講師として致し方ないことである。ワタクシほどの大ベテランになっても、それはやっぱり我慢ができないことであって、思わず15分延長、実際にはどうしてもあと10分ほど、まだまだ熱弁をふるいつづけたい気分だったが、何しろビルの警備員さんが様子を見にくる状況、最後の熱弁10分は思いとどまった。

 

 あんまり楽しかったので、終了後には何人かのスタッフを誘って、近くの居酒屋で反省会を実施。反省会と言ったって諸君、要するに飲み会の一種であり、コロナ前には必ずあった懇親会・お食事会・祝勝会の類いである。

(6月9日、溝の口の反省会で貪った「キーマカレー」というシロモノ。意外なほどオイシューございました)

 

 ただしコロナ後には、そういう飲食店の閉店時刻があまりに早くなった。首都圏でも京都・大阪・神戸でも、「午後10時ラストオーダー、午後11時完全閉店」がスタンダード。午後9時すぎに入店したんじゃ、1時間も経過しないうちに店員さんがやってきて「あのー、ラストオーダーのお時間ですが」ということになる。

 

 いやはや、余程しゃべりまくらないと、反省会は不完全燃焼に終わる。たったいま終わったばかりの公開授業の感動やら感激やらを、出来るだけ早口でまず30分語り合い、これからの方針や夢や希望を残り30分語り合い、熱く頷き合い握手を交わし写真を撮影して、その他いろいろ、23時にお開きになった。

 

1E(Rc) Corboz & Lausanne:VIVALDI/GLOLIA・ KYRIE・CREDO

2E(Rc) Elly Ameling & Collegium Aureum:BACH/HOCHZEITS KANTATE & KAFFEE KANTATE

3E(Rc) Backhaus:BACH/ENGLISH SUITE・FRENCH SUITE

4E(Rc) Collegium Aureum:MOZART/EINE KLEINE NACHTMUSIK & SYMPHONY No.40

5E(Rc) Collegium Aureum:VIVALDI/チェロ協奏曲集

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