Thu 240418 隠れた名医に感謝/新メガネ作らなきゃ/名古屋から佐世保への旅 4520回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Thu 240418 隠れた名医に感謝/新メガネ作らなきゃ/名古屋から佐世保への旅 4520回

 お目目の手術があんまりうまく行ったので、昨日も今日も感謝&感激、視界が極めて良好だから、今日は丸1日メガネなしで過ごしてみたが、テレビも文庫本も分厚い洋書も、メガネなしのほうがむしろ快適なぐらいであって、医学部志望の諸君、諸君もぜひ将来、あんな隠れた名医になっていただきたいと熱望する。

 

 今朝のワタクシは、まだ手術後40時間という状況。普通ならまだ入院中であって、たくさんのナースの皆様に取り巻かれ、場合によってはストレッチャーか何かに載っけられて、慎重に診察室に運ばれたりしてもおかしくないシチュエーションだ。

 

 しかし手術後40時間の現実の今井君は、何と徒歩で自宅から医院に向かう。昨日は例の「都内屈指の隠れた名医」の診察だったが、今朝の彼は学会に出席するので不在。彼の弟子の若い女医さんが経過を診察してくれた。経過は極めて良好、ただし来週の火曜日までシャンプーは厳禁、そういう指示をもらって帰ってきた。

(3月10日、名古屋 → 博多 → 佐世保 → 博多、たいへんなオデュッセイアをこなしたあと、ついに博多駅前の餃子の名店「テムジン」に辿り着く 1)

 

「隠れた名医」は、実は10年ほど前にご自身が大病を患って、連日の外来診療には出られない。それでも週3日だけは必ず地道な外来診療を行い、すべての患者を丁寧に診療して、午後からは手術に専念する。

 

 顕微鏡下の超精密な手術を、1日に10回も15回もこなして、イヤな顔1つ見せない。患者対応はマコトに温かく、手術の前後には軽い雑談にも応じる。そのたった一言かふた言で、患者の緊張感をグッと和らげてくれるのである。

 

 それでいて、出席すべき学会にはきちんきちんと出席、世界最先端の術式を的確に取り入れる。いやはや、すでにかなりのご年齢と思われるが、これこそ人生のお手本というか、「いつ休んでいらっしゃるの?」というか、僭越ではあるがワタクシ自身、予備校講師として彼をお手本に生きていかなきゃいけないと痛感するのである。

(名古屋駅で、かなりゴツい駅弁を購入。たいへんオイシューございました 1)

 

 ところでワタクシとしては、「メガネを買い替えなきゃ」という問題も解決しなきゃいけない。いやはや、こんなによく見えるんじゃ、今までのメガネでは「見えすぎる」という問題が発生する。

 

 5年前だったか6年前だったか、今井君はイタリアのカプリ島を散策していて、日本製の美しいメガネフレームを発見。イタリアのど真ん中で鯖江のメガネフレームを買うのも異様な行動だと思ったので、「MATSUDA」というメーカーのヨーロッパ限定モデルを、あえて日本に帰ってきてから購入した。

 

 こういう行動は今井君独特であって、いま仕事で愛用しているダレスバッグも、パリのヴァンドーム広場で発見したもの。パリで仕事用のバッグを買うのも何だかカッコつけすぎだと思ったので、東京に帰ってきてから銀座の路面店で手に入れた。

(名古屋駅で、かなりゴツい駅弁を購入。たいへんオイシューございました 2)

 

 メガネのレンズもまた、ちょっと変わった買い方というか、非常識というか、わざわざ大阪の梅田で買った。東京渋谷区に住んでいて、あえて出張で宿泊した大阪梅田、ヒルトンホテル系列のショッピングモールでレンズを購入したのである。いやはや変わったサトイモだ。

 

 しかし諸君、忘れもしない昨年1月10日、ワタクシはそのメガネを書斎のデスクの上に置き、なぜか直後にそのデスクに腰を下ろして、メガネフレームはものの見事に約90°折れ曲がってしまった。応急処置をして何とか元の形に戻したものの、あれから1年半、歪んだメガネを我慢して使ってきた。

 

 しかし、やっぱり潮時が訪れた。「都内屈指の隠れた名医」の神の(ような)手で、両方のお目目がクッキリ視力を取り戻し、一切の煩わしい飛蚊との付き合いが終了した以上、メガネフレームを新しく購入し、メガネレンズも新しく作り直して、今さらながらシャープな感覚のニュー今井を目指さなければならない。

(佐世保駅前にて。公開授業会場は、この教会の向かいだった)

 

 今のワタクシは、一刻も早くメキシコ・カンクンの「イスラ・ムへーレス」を再訪したいのである。サントリーニもマントンもチンクエテッレの海も再訪したいが、せっかくのクリアな視界を満喫するなら、何が何でもイスラ・ムヘーレスだ。そのためにも、とにかくメガネ&メガネ。座って曲がったメガネじゃないメガネが、今すぐにもほしい。

 

 ところで諸君、今日掲載する写真であるが、全て3月10日のものである。すでに1ヶ月以上前、左目は「濁った水槽の中を泳ぎながら外の世界をぼんやり眺めるお魚みたい」というレベルの視力に落ち込み、心からしょんぼりしながら、名古屋から西行きのの新幹線に乗り込んだ。

 

 この日の行程は、おそらく国内の旅としては最もしんどい類いの長旅である。朝の名古屋駅を出て、新幹線で博多に向かう。博多のホテルにチェックインして1時間ほど休憩した後は、在来線の特急「みどり」で佐世保に向かい、佐世保で90分の講演会をこなした後は、佐世保から博多にトンボ返りする。

(かつての特急ハウステンボス号。この日は佐世保↔︎博多の往復に利用されていた)

 

 名古屋から博多まで、ヒコーキがないわけではない。中部国際空港から福岡空港まで、ANA便も1日に数便飛んではいる。しかし、名古屋から名鉄の電車で中部国際空港までゴトゴト走っている間に、新幹線ならもう岡山か広島あたりまで行っている。

 

 名古屋駅で、ちょっとゴツいお弁当を購入する。今日の写真の3枚目と4枚目、「みそかつ&大えびフライ弁当」であるが、名古屋駅の売店にズラリと並んでいる中で最もゴツい見た目のこのお弁当を、どうしても貪らなきゃいけない行程だと思ったのだ。

(佐世保駅。午後8時には、すでにほとんど無人だった)

 

 名古屋から博多まで、約3時間。日曜日の博多は、東京や京都&大阪でもなかなか経験できないほどの大混雑であって、博多駅前のホテルもほぼ全て満室になっていた。

 

 ホテルのフロントの人に尋ねると、「ストーンズのライブがありまして…」ということだったが、何しろ今井君はその辺のことには完全に無知であって、「は? ローリング・ストーンズが来日したんですか?」と、おそらくこの世で最も馬鹿馬鹿しい反応しかできなかったが、まあいいじゃないか。

(佐世保の講演会場にて。ドアノブも、美しい伊万里焼だった。いや、有田焼? 1)

 

 博多から佐世保までは、特急「みどり」に乗るのである。JR九州の特急は20世紀終盤から21世紀初頭にかけて華々しく花開き、その多様性には目を見張るものがあった。

 

 熊本&鹿児島なら「つばめ」、大分なら「ソニック」、長崎なら「かもめ」、佐世保なら「みどり」、路線別にマコトに特徴的な車両が走り回って、九州の列車旅はまさに鉄ヲタの天下だったと言ってもいい。

 

 しかし諸君、この10年ほどでその辺の区別が一気に崩れ去り、かつての「かもめ」の車両が大分方面に走っていたり、「つばめ」車両が長崎方面に走っていたり、「ソニック」なんかいったいどこに行っちゃったんだか、かつてのキチンとした区別が全くなくなっている。

(佐世保の講演会場にて。ドアノブも、美しい伊万里焼だった。いや、有田焼? 2)

 

 この日、疲れ切った今井君が佐世保に向かって乗り込んだ「みどり」の車両は、かつてハウステンボスに向かって快走を続けていた「ハウステンボス」号のオレンジ色の車両。行きも帰りも同じ車両で、ワタクシは懐かしい佐世保の駅に降り立ったのである。

 

「懐かしい」も何も、佐世保のスタッフに尋ねてみると、今井君の佐世保訪問は7年ぶりだとおっしゃる。おお、7年か。感慨はマコトに深い。7年前の高3生は、今やすでに25歳だ。いま目の前にいる高3生は、前回ワタクシが佐世保にきた時には、まだ11歳の小学生だったわけだ。

(3月10日、名古屋 → 博多 → 佐世保 → 博多、たいへんなオデュッセイアをこなしたあと、ついに博多駅の餃子の名店「テムジン」に辿り着く 2)

 

 確か前回の佐世保訪問の時には、佐世保からタクシーで1万円ほど、ハウステンボス内の「ホテルヨーロッパ」に宿泊した。ついでに九十九島に観光にも出かけた記憶があるが、それはまた別の時の佐世保訪問だったかもしれない。

 

 しかし今回は、佐世保に17時半着、公開授業が18時半から20時まで、佐世保発20時半過ぎの特急「みどり」で博多にとんぼ返り、そういうタイムスケジュール。九十九島もハウステンボスも、また次回の佐世保訪問まで待たなければならない。

(3月10日、名古屋 → 博多 → 佐世保 → 博多、たいへんなオデュッセイアをこなしたあと、ついに博多駅の餃子の名店「テムジン」に辿り着く 3)

 

 佐世保の公開授業は、出席者約160名。主催してくださった加盟校の代表やスタッフの皆さんと、マコトに懐かしく挨拶を交わしたのである。

 

 前回7年前の公開授業に出席していた高3生女子が、そのあと大分大学に進学し、そこで英語をしっかり学び、今回はスタッフとして控え室に挨拶に来てくれた。いやはやすっかり立派に成長してくれた。予備校講師として大ベテランになると、こういう嬉しい出会いが日本中でたくさん待っている。

 

 佐世保から博多まで、佐世保駅のスーパーで購入した缶ビールと日本酒1本ずつで何とか我慢して、博多に到着する否や、博多駅前「KITTE」内の「餃子のテムジン」に駆け込んだ。いわゆる単独祝勝会であり、単独懇親会である。

(3月10日、名古屋 → 博多 → 佐世保 → 博多、たいへんなオデュッセイアをこなしたあと、ついに博多駅の餃子の名店「テムジン」に辿り着く 4)

 

「テムジン」は、あまりにも懐かしい。かつては博多・天神の地下に降りていく小さなビルのテムジン本店に、夜な夜な何度も出入りした。まだ今井君が30歳代後半、駿台福岡校に週1回出講していた頃からの馴染みのテムジンだ。

 

その後、大阪梅田グランフロントにも「テムジン大阪店」がオープン、大阪の深夜にも何度かお世話になった。

 

 今回、博多KITTE内のテムジンを初めて訪ね、いやはや30歳代以来の熱い熱い思ひ出が、餃子の皮の中からじゅわじゅわマコトに香ばしく蘇ってきて、思わずお目目に涙が滲みそうになった。思ひ出とは、どうやらそのようなものである。

 

1E(Cd) Oortmerssen:HISTORICAL ORGAN AT THE WAALSE KERK IN AMSTERDAM

2E(Cd) Indjic:SCHUMANN/FANTAISIESTÜCKE CARNAVAL

3E(Cd) Krivine & Lyon:DEBUSSY/IMAGES

4E(Cd) Barbirolli & Hallé:THE DREAM OF GERONTIUS 1/2

5E(Cd) Barbirolli & Hallé:THE DREAM OF GERONTIUS 2/2

total m54 y247  dd29029