Wed 231227 福岡から札幌へ/ダブルヘッダー1300名/暖冬のジンギスカン 4473回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Wed 231227 福岡から札幌へ/ダブルヘッダー1300名/暖冬のジンギスカン 4473回

 まあ、こんなに不思議な食材ばかりたっぷりお腹に詰め込めば(スミマセン、昨日の続きです)普通の人なら少しお腹の具合がおかしくなって、翌日の仕事にも何らかの影響がありそうなものだ。

 

 ところが諸君、やっぱりワタクシは「普通の人」というカテゴリーから著しくかけ離れた存在らしいので、お腹はちっともおかしくならないし、「翌日の仕事が心配」というシグナルを胃袋や小腸が発信してくることもない。

 

 マコトに普通、あまりにも普通、マジャクの反乱も、ワラスボの一揆も、マテ貝やムツゴロウの革命も反革命も、その兆候は全く感じられない。

(11月23日、札幌の会場はNHKホール。こんな大きな会場に、ダブルヘッダーで1300人が集結する)

 

 明けて11月19日、午前10時からの仕事は福岡市香椎であったが、毎年この時期に公開授業を行なっている高校の大講堂に165名を集めての90分は、マコトに絶好調。これ以上の絶好調はないぐらいのスーパーな絶好調であった。

 

 まあ諸君の中に、昨日の記事を読むのを怠けていて「マジャクって何者?」「ワラスボとは何様?」「ムツゴロウを食べたって?」など、いろんな疑問を持つ人がいるならば、まず是非とも昨日の記事の写真だけでも眺めてくれたまえ。今井君とは、そのような不思議な生物たちを、躊躇なく貪り尽くす豪快なオヤジなのである。

(福岡で、断捨離を決意。2005年ごろから、たくさんの外国旅行の オトモをしてくれた20年選手。元は黒かったのに、焦茶からヨーカン色に変色してしまった)

 

 豪快オヤジは、11月19日の福岡からビューンと札幌に移動する。福岡から札幌に一気に飛ぶヒコーキもあるが、ワタクシはいったん東京のオウチに立ち寄ることにする。考えてみれば11月12日に東京を出て四国の高松に向かって以来、すでに丸一週間オウチに戻っていない。

 

 何しろ「マジャク7匹を一気喰い」の豪快オヤジだ。実はこの後、札幌からまたまた一気に京都に戻り。京都に一週間ばかり滞在して、京都から神戸、神戸から長崎に移動する。次に東京の土を踏むのは何と12月4日、そういう激しい東奔西走を企画していた。

 

 だから諸君、「いったん東京に立ち寄る」と言ったって、立ち寄るのは11月21日の1日だけ。福岡からアラヨっと羽田まで飛んで、またまたアラヨっと札幌に飛んで、札幌からアラヨっと京都・大阪・神戸、神戸から長崎にアラヨをやり、長崎から羽田にアラヨをやるのは2週間も先になる。

(博多駅前のお蕎麦屋で、出汁巻きたまごをいただく。オイシューございました)

 

 いやはやマコトに忙しく激しいアラヨ男である。しかし、どんなに激しいアラヨ男でも、やっぱり腹は減る。19日の福岡では旨い焼肉をご馳走になったが、20日午後、福岡空港に向かう前にはまた腹が減った。

 

 こういう場合、ホンの数年前までの今井君なら中洲「河太郎」に乗り込んで活イカの刺身を思うぞんぶん貪ったものである。活イカを2ハイ、ミミもゲソも全て刺身でいただくと、お店のオバサマたちから歓声が上がった。大きなカウンターを囲むお客さんたちも、やっぱりこちらに視線を向けて喝采してくれた。

 

 しかし諸君、地球温暖化は函館や玄界灘の活イカにも深刻な影響を及ぼしているので、北海道函館の周辺ではもう活イカの刺身なんか滅多なことでは食べられない。博多や唐津や呼子でも、事情はそんなに変わらない。

(博多駅前のお蕎麦屋で、熱いカツ丼をいただく。オイシューございました)

 

 というか、こんなに海が温かくなると、ワタクシはアニサキスが怖い。生のサバや、生のカツオをワシワシ貪って、その直後からアニサキス軍団に苦しめられる人は少なくない。

 

 活イカも同じこと。透明なイカの美しさに魅せられて、ミミやらゲソやらまで生で食してしまうと、そこにはたくさんの虫が潜んでいるらしい。というか、ワタクシはマコトに気が弱いから、やっぱり「虫を食べている」という意識に苛まれるのである。

 

 お寿司屋さんでも鮮魚店でも、「よく噛めば大丈夫ですよ」とおっしゃってくれるのだが、「よく噛めば」と言ふことはつまり、例の細長いムシ君たちをこのワタクシの口の中で噛みつぶすことになっちゃうじゃないか。おそろしや、おそろしや。ボクチンは「虫を噛みつぶす」だなんて、思いもよらないのである。

 

 柳川の町で、あれほどグロテスクなマジャクだのワラスボだのを何の躊躇もなく貪ってきたばかりなのに、今は博多でイカを食べるのが恐ろしい。いや、ただのイカならナンボでも蕎麦かラーメンのように啜ってみせるが、細長い虫の恐怖まで知らんぷりして飲み込むことはできない。

 

 というわけで博多の今井君は、ごくごくおとなしくお蕎麦屋さんに入り、ごくごくおとなしくカツ丼を貪り、出汁巻きたまごをいただき、お仕事のない1日だったので、麦焼酎のお湯割りを5杯だか6杯だか飲み干して、久しぶりの東京に帰ったのだった。

(11月22日、サッポロビール園のツタが赤く色づいていた 1)

 

 11月22日は、朝の羽田空港に駆けつけて、いよいよ札幌に向かうことになった。「いよいよ」と言うのには訳があって、11月の札幌は年間100回のお仕事の中でも、屈指の大講演会になるのである。昨年は1000人が集まってくれた。今年は申し込みベースで1300人の予定であった。

 

 前にも書いたことがあるが、これはほとんどライフワークと言っていい。10年ちょっと前、初めて札幌で講演会を実施したときは、200名の参加だった。帰りの電車を待ちながら、当時の札幌のスタッフの皆さんと「もっともっと参加者を増やして、大規模講演会に育てていきましょう」と誓い合った。

 

 あれから諸君、ほぼ右肩上がりで毎年100人ぐらいずつ参加者が増加してきた。2015年には400名を超え、2018年には700名を超え、2019年には800名になった。これほど順調に参加者が増加するなんて、間違いなく夢のような話である。

(11月22日、サッポロビール園のツタが赤く色づいていた 2)

 

 ついでにワタクシは、札幌講演会の前後に、北海道全域を縦横無尽に旅するのである。講演会の翌日に、留萌や増毛まで留萌本線の旅を敢行したこともあった。札幌講演会の前日に、旭川まで醤油ラーメンを啜りに行くのも、かつて恒例だった。

 

 宗谷本線で音威子府まで北上し、吹雪の中で雪まみれになりながら名物・音威子府蕎麦を満喫したこともあった。音威子府の駅蕎麦は閉店、閉店した駅蕎麦を引き継いだ別のお蕎麦屋も、やっぱりすでに閉店した。そういう初冬の旅の思い出が、札幌のこの講演会にはたくさんまつわりついている。

 

 その音威子府を通り越してさらに宗谷本線で北上、終着・稚内にたどり着いて、宗谷岬を目指したこともあった。タクシーの窓から至近距離のところに、オスのエゾシカの巨大な肉体がヌッと出現したりした。特急「オホーツク」で網走まで旅をして、最終列車で真夜中の札幌にたどり着いたのも、懐かしい思ひ出だ。

 

 いや、まだまだいろんな旅をした。シシャモを貪りに苫小牧の先、浦河の近くまで各駅停車の旅もした。何しろ毎年11月下旬のことだ。その冬最初の本格的な積雪がある頃で、札幌講演会には必ず雪用の靴を履いていくのである。

(雪のない暖冬の札幌でジンギスカン。今ひとつ調子が出なかった)

 

 しかし今年の北海道は、他の地方と同じように驚くべき暖冬だ。11月22日の段階で、雪の気配すらなかった。タクシーの運転手さんも苦笑いして、「スキーどころではありませんよ」とおっしゃる、いつもの年なら11月23日は札幌国際スキー場のスキー場開きのはずだが、いやはや札幌市内はポッカポカ、まだ紅葉の真っ盛りなのだった。

 

 こんなありさまでは遠くまで旅してもつまらないから、ワタクシはとりあえずサッポロビール園へ。これも恒例、札幌講演会の前日はこうしてサッポロビール園に出かけて、「もうこれ以上はポンポンに入りません」と唸り声を上げるほどに、徹底的にヒツジの肉を貪るのである。

(11月23日、ダブルヘッダー講演会終了後のテレビ塔。午後4時半、月が出て、すぐ近くではミュンヘン・クリスマス市が始まった)

 

 特に今年は、19日に腹に詰め込んだマジャク・ワラスボ・マテガイ・ムツゴロウの類いをポンポンから追い出さなきゃいけない。クッツォコにはまだ可愛げがあって、お腹の中に残しておいてあげてもいいが、あの真っ赤なマジャクくんだけは、さすがにそろそろ追い出したい。

 

 それというのも、やっぱりさすがにそろそろ怖くなってきた。だって、翌日23日は、合計1300名のダブルヘッダーだ。その真っ最中にマジャクどもが暴れだし、万が一「外に出たいよー」「外に出たいようー」と駄々をコネ始めたりしたら、たいへんじゃないか。

(夜の札幌で、こんなお店で北海道の魚介類を満喫した。詳細は、次回)

 

 しかし諸君、激しい温暖化の暖冬異変は、普段は旺盛きわまりない今井君の食欲にも、好ましくない影響を及ぼしたらしい。ヒツジ君たちが、なかなか胃袋に収まろうとしないのだ。胃袋がモヤシとタマネギばかりを欲して、ヒツジを求めない。

 

 こりゃちょっと困りましたぞ。ヒツジがマジャクを追い出してくれることを期待したのに、マジャク君たちが居直って&居座って、明日の講演会中に小腸や大腸からの脱出を主張するなんてことになれば、1300名の手前、一体どうすればいいんだ?

 

 温暖化、憎むべし。ワタクシは、こんなに温かい北海道は苦手でござる。吹雪の留萌や増毛、大雪の音威子府や稚内、氷点下10℃の旭川や網走、また近いうちに北海道に呼んでいただいて、北海道らしい厳寒の真っただ中で、我が旺盛な食欲をスタッフみんなに披露したいと願うのである。

 

1E(Cd) Solti & Chicago:BEETHOVEN/SYMPHONIES 1/6

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