Fri 231117 またまたオマモリ写真/大阪は土砂降り/大将軍オミコシ/さと 4455回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Fri 231117 またまたオマモリ写真/大阪は土砂降り/大将軍オミコシ/さと 4455回

 11月13日から16日まで、大阪とその周辺での公開授業が4連続。12日の四国高松から数えれば5日連続のお仕事で、さすがの大ベテラン今井も、今朝は疲労困憊の趣がある。

 

 昨夜の大阪は、22時を過ぎて雨が降り出し、日付が変わった頃からは土砂降り、しかも強い風のせいで雨は横なぐりになった。幸いワタクシの宿泊先は、(おそらく)大阪でも最も贅沢なホテルのうちの1つであって、横なぐりの雨も全く気にならなかった。

 

 しかしやっぱり、宿泊客の中には困った人々が存在するのである。深夜1時を過ぎても、スピーカーを(おそらく)最大音量にして、重低音の音楽をかけまくる。どんなに壁が分厚くても、大音量の重低音は壁を伝い天井を伝ってズンドコズンドコ、ホテル全体を震わせる。

 

 こういうお客をワタクシは「ズンドコ隊」ないし「ズンドコ連」と呼んでいる。ズンドコ連は(おそらく)スイートルームか何かに人をワンサと招待して、深夜までプライベートなパーティーやなんかを繰り広げるのである。

(10月15日、京都・大将軍八神社のオミコシ。オマモリ写真にぴったりだ 1)

 

 もう1種類、ズンドコ隊以上に困った人々は、公共の場でスマホの音量を遠慮なく上げて音楽を聴き、ゲームやヨウツベの動画を満喫なさる。イヤホンとかヘッドフォンとか、文明の利器はナンボでも存在するはずだが、彼ら彼女らはその種のものでお耳を塞ぐのがお気に入らないらしい。

 

 最初の頃は、それは幼い子供連だった。坪内逍遥先生は遥かな明治の時代に、childrenを「ワラベ連」と見事に翻訳した。英語の発音は「レン」、日本語の発音も「レン」、今読んでも「童連」、マコトに優れた名訳だと感じる。

 

 21世紀のワラベ連は、新幹線の中でもバスの中でも、全く遠慮することなくスマホの音量を上げるのである。ママもパパも平気の平左で、ワラベ達がイヤホンなしでゲームやヨウツベ動画を満喫するのを放置&放任する。

 

 だって、スマホやらパッドやらを預けておけば、ワラベ連が父&母の意に逆らってむずかることはまずない。ワラベ連にとって、むずかって父母を困らせるのも面白いが、ゲームとヨウツベ動画はそれよりはるかに面白い。

(10月15日、京都・大将軍八神社のオミコシ。オマモリ写真にぴったりだ 2)

 

 しかし問題なのは、ワラベレンではなくて立派なオジサマやらオバサマまでが、イヤホンなしのヨウツベ動画を新幹線車内なんかでお楽しみになり始めたことである。

 

 はるかな昔、「ワンセグ」というものが普及し、スマホ以前の「ケータイ」ないし「ガラケー」を駆使して新幹線車内でワンセグを楽しむ困ったオジサマ連が出現した。

 

 ワタクシが最初に目撃したのは、前の前の前のオリンピックの時、女子マラソンの中継を新幹線車内でワンセグ観戦しているオジサマだった。年の頃なら50歳代半ば。あれから15年近く経過しているから、あのオジサマももう70歳代に近づいているだろうが、まさにあれが迷惑オジサマの走りだった。

 

 ワタクシは静寂をこよなく愛するので、新幹線でもヒコーキでも空港のラウンジでも、アナウンスさえ出来るだけ少なくしてほしいタイプ。イヤホンなしのスマホおじさまやスマホおばさまには、「どうか音声を出さないでいただけませんか?」とコマメにお願いし続ける。

 

 すると諸君、オジサマもオバサマも、びっくりしたようにこちらに視線を向け、まるで「コイツ、変質者?」「もしかして自分はいま変質者に絡まれているのかも」と言わんばかりの被害者意識を如実に示して、ワタクシに怯えた視線を向けるのだ。

(10月15日、京都・大将軍八神社のオミコシ。オマモリ写真にぴったりだ 3)

 

 ワタクシは「お客さまどうしのトラブル」は出来る限り避けたい臆病者だから、こういう場合もどこまでも穏やかな笑顔を失わず、どこまでもソフトな表現で「車内や機内でのゲームヤヨウツベ動画は、イヤホンなりヘッドホンなりを使用していただけませんか」と、深々と頭を下げる。

 

 しかし諸君、世間を眺めてみると、中にはすこぶる高飛車に「うるせえんだよバカ」「静かにしてろよバカ」「アホちゃうか」「常識ねえのかよ」その他、まあはっきりコンプライアンスに関わる発言をストレートでぶちかましあう人々だって少なくない。

 

 するとマコトに当然の結果として「お客さまどうしのトラブル」が持ちあがり、悪いのはむしろ注意した側、「静かにしてください」と発言した側だという雰囲気になったり、静寂を乱したワラベ連やスマホおじさまの方が被害者サイドになったりするのだ。

(10月15日、京都・大将軍八神社のオミコシ。オマモリ写真にぴったりだ 4)

 

 そこでとうとう、新幹線車内のアナウンスで「動画をお楽しみの際は、イヤホンをお使いください」「お客さまどうしのトラブルになります」と、遠慮がちに注意を促してくれるようになった。

 

 11月3日、ワタクシは京都から山形まで5時間かけて新幹線移動を決行した。だって、それ以外の移動手段がほとんど見つからなかったのだ。その時の山形新幹線の中で初めて「車内でスマートフォン動画をお楽しみになる時は、必ずイヤホンをご使用ください」というアナウンスを聞いた。まさに快哉を叫びたい心地だった。

  (オミコシ見物の後は、和食ファミレス「さと」に一直線)

 

 さて今日の写真は、10月15日夕刻近く、京都「大将軍八神社」で恒例のオミコシを眺めた時のものである。あんまりマスコミで報道されることはないから、これはほぼ完全に地元民に限定のお祭り。京都一条「大将軍八神社」ゆかりの人々が担いで練りに練るオミコシはマコトに勇壮だ。

 

 前回このオミコシを眺めたのは、2018年だった。あれからしばらくコロナの世界が続き、今回2023年がワタクシとしては5年ぶりだった。

 

 地元の人々もマコトに嬉しそうで、京都西大路「大将軍」の交差点を完全封鎖してオミコシを練るときの、「回せェ!!」「回せェ!!」「回せェ!!」の掛け声も、またこの上なく勇壮に秋空を揺るがした。

 

 この場合「回せェ」のアクセントは、最初の「ま」にあって、人々がゆっくり力を込めて「回せェ!!」と声を合わせると、男たちというか男連というか男レンというか、すでにお酒も相当入ったと思われる勇ましい男らが、重厚この上ないオミコシを秋の青空に高く掲げてみせるのである。

 

 前回の記事の「笠懸神事」「的中!!」の写真も、素晴らしいオマモリとして日本中に拡散してほしかったのであるが、今回の大将軍オミコシ、これもまたマコトに縁起がいいのであって、読者諸君の周辺にオマモリとしてばりばり拡散してほしいのである。

 

 だって、だれでもかれでも知っている有名なお祭りのオミコシではない。まさに「知る人ぞ知るオミコシ」なのであって、諸君、こういうオミコシこそ、人々の熱い真剣な願いにふさわしいのだ。

(和食ファミレス「さと」のカツ丼&そばセット。オイシューございました)

 

 10月15日、大将軍のオミコシを堪能した後は、さすがに今井君はお腹が減った。

 

 むかしむかし「どうしてお腹が減るのかな?」「喧嘩をすると減るのかな?」という歌があったが、今井君としては「オミコシ見ると減るのかな?」であって、「かあちゃん、かあちゃん、お腹と背中がくっつくぞ」という高揚した気分になった。

 

 こりゃどうしてもポンポンを満たさなきゃなるまい。しかも何か京都の高級料理店でオカネをたっぷり払って懐石料理なんかいただくのではなくて、ひたすら安く、出来るだけオカネを払わずに、手っ取り早く胃袋をパンパンにしたい。そういう熱情が湧きあがった時、ファミレス「さと」ほど優れた味方は考えられない。

 

 大将軍の交差点から徒歩10分ほど、和食ファミレス「さと」のテーブルに陣取ったワタクシは、窓から差し込むオレンジ色の秋の日差しを浴びながら、熱いお蕎麦付きのカツ丼定食を注文。ついでにビールと日本酒もたっぷりいただけば、こんな幸せな夕暮れは他に考えられないのである。

 

1E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 2/4

2E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 3/4

3E(Cd) Richter:BACH/WELL-TEMPERED CLAVIER 4/4

4E(Cd) Glenn Gould:BACH/GOLDBERG VARIATION

5E(Cd) Hilary Hahn:BACH/PARTITAS Nos.2&3  SONATA No.3

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