Tue 231017 谷村新司を思う/ダイアモンドの危機/かささぎと佐賀の大盛況 4442回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 231017 谷村新司を思う/ダイアモンドの危機/かささぎと佐賀の大盛況 4442回

 またまた超おなじみ「1ヶ月遅れのブログ」「共通テスト翌日のメリークリスマス」「節分の夜の謹賀新年」の日々が戻ってきてしまったが、これはもう15年来ワタクシの変わらぬ習慣、言わば長い長い歴史を持つ今井ブログのしきたりだ。まあ笑って許してくれたまえ。

 

 むかしむかしのその昔、和田アキ子という人物が「笑って許して」と言ふタイトルの曲をヒットさせた。「笑って許して 小さなことと 笑って許して こんな私を」「笑って許して 何でもないと」「笑って許して お願いよ」と連呼する名曲、作詞は昭和を代表するオジサマ♡阿久悠だ。

 

 このぐらい書けば、心優しい読者諸君はたとえ1ヶ月遅れでもきっと「何でもない」と、こんな私を気持ちよく笑って許してくれると信じる。だから諸君、突然亡くなった谷村新司(敬称略といたします)の話も、その詳細は「1ヶ月後で許してくれますか?」なのだ。

 

 何しろ今井君のカラオケ定番から、この25年間「アリス」が消えたことはない。懇親会や祝勝会やお食事会の後、「午前4時までカラオケ」なんてのが珍しくも何ともなかった時期があった。10年前ぐらいまでの公開授業後は、毎回まだそんなお祭り騒ぎをやっていた。

 

 そういう時に今井君が熱唱したのは、アリスと西城秀樹と長渕剛と世良公則と宇崎竜童、ビリー・ジョエルとフリオ・イグレシアス、まあそんな面々だ。

 

 ほぼオールナイトニッポンしか聴かなかったラジオの深夜放送で、谷村新司のセイヤングと、野沢那智&白石冬美のパックインミュージックだけが例外だった。つまり今井君の青少年期と中年期は、ずっと谷村新司とともにあったのである。

 

 昨日10月16日は、公開授業のあった福岡から新幹線に乗って京都で途中下車、夕暮れ過ぎの東京に帰ってきたのであるが、京都からの新幹線では停車のたびに「いい日旅立ち」がかかった。17時過ぎに京都を出て、19時に東京に着いた。

 

 偶然なのか、意図的なのか、「JR西日本系の新幹線は必ず『いい日旅立ち』なのだ」ということであるが、名古屋と横浜と東京到着の直前に、合計3回も「いい日旅立ち」を聞いた。谷村新司の死を知ったのは、その最初の「いい日旅立ち」の直前、名古屋に停車する前のことだった。

(9月23日、佐賀での大盛況。佐賀大学の階段教室が嬉しかった 1)

 

 こんなふうだから、彼の思い出話についてはそれこそ「ひと月遅れ」で許してもらうとして、本日は9月23日、佐賀での公開授業の日についてということにする。

 

 佐賀は久しぶりだった。おそらく5年ぶり、いやもしかすると7年も8年も行っていなかったかもしれない。前回はまだ西九州新幹線の工事の真っ最中で、佐賀駅前にも工事現場が多かった。雨が降るとびちゃびちゃ泥濘が跳ね上がって、佐賀駅前の散策も容易ではなかった。

 

 しかし今回はすっかり新しい駅前に生まれ変わって、まさに見違えるようである。長崎駅前もそうだが「新幹線が出来るか出来ないか」で、街の整備はあまりにも決定的に変わる。本州の日本海側、九州の太平洋側の諸都市から、怨嗟の声が湧き上がってもちっとも不思議ではない。

(佐賀の会場は、佐賀大学キャンパス。連休中で閑散としていた)

 

 佐賀には、羽田から福岡までヒコーキ、博多から佐賀までJR九州の特急「かささぎ」を利用する。何しろ今のワタクシ、「ANAダイアモンドステイタス」が継続の危機にある。福岡までのヒコーキ旅はマコトに嬉しいのである。

 

 数えてみれば、ダイアモンドステイタス継続は今年で11年になる。2013年から延々と続けてきたステイタスなのに、来年の継続が至難のワザになってきている。

 

 だって何しろコロナ以来、海外旅行が難しい。そりゃハワイならなんぼでも行けるだろうが、ワタクシの関心は東西ヨーロッパと中南米と北アフリカに集中しているのであって、ハワイには別に何度も行かなくていい。

 

 まさか疫病と戦争が21世紀の人々の生活を一変させることになるなんて予測もしなかったが、1つでさえ最大の不幸であるはずの戦争が、中近東でもう1つ再燃しようとしている。とても暢気に「海外旅行♡」などと浮かれてはいられない。

(9月23日、佐賀での大盛況。佐賀大学の階段教室が嬉しかった 2)

 

 昨年12月に網膜剥離の手術をして、眼球内に治療用の高圧ガスを注入したわけだから、今年5月ごろまではヒコーキの利用自体が不可能になった。医師の指示を軽視してヒコーキなんかに搭乗しようものなら諸君、眼球がボンと破裂しかねない。

 

 だから国内線に限ったとしても、今年前半期のヒコーキ利用は完全にNG。やっと本格的にヒコーキに乗り出したのは、治療用ガスが全て眼球外に消えた6月以降のことだった。

 

 すると、ANAのダイアモンドメンバーに課された「10万プレミアムポイント」の獲得は極めて困難になる。過去11年間、営々と築き上げてきたステイタスは、こうして大ピンチに陥った。

(佐賀から帰って、博多駅前で単独祝勝会。もつ鍋を注文してみたが、うーん、やっぱり店の選択がなかなか難しい 1)

 

 もちろん「そうまでして、そんな下らんステイタスなんかにかじりつかなくてもいいじゃないか」と言ふご意見はマコトにごもっとも。しかし諸君、まあそんなに冷たく突き放しなさんな。ダイアモンドのラウンジ、羽田だけはホントに過ごしやすく改修されたばかりなのだ。

 

 ホントは、新千歳も伊丹も福岡も那覇も、隈研吾氏設計による駅の待合室そっくりのラウンジを、何とか元の広々ゴージャズなラウンジに戻してほしいのだが、隈どんによる改修からまだそんなに時間が経過していない。うーん、ワタクシがダイアモンドでいるうちに、みんな早く羽田みたいにしてくれないだろうか。

(佐賀から帰って、博多駅前で単独祝勝会。もつ鍋を注文してみたが、うーん、やっぱり店の選択がなかなか難しい 2)

 

 さて佐賀であるが、博多から「特急かささぎ」という古めかしい名前の特急電車に乗って1時間あまり。あんなにカッコよく凝りに凝ったネーミングの特急が走り回るJR九州で、「かささぎ」とはまたエラく古色蒼然としたネーミングを選んだ。

 

 新古今和歌集に「かささぎの 渡せる橋に おく霜の 白きを見れば 夜ぞ更けにける」。大伴家持どんのこの歌は、まず「かささぎの渡せる橋」が天の川であることを知らないと理解できない。

 

 七夕の夜、織姫どんと彦星どんが1年に一度だけの逢瀬を楽しむわけだが、それを助けようとたくさんのかささぎが翼を広げ、彦星が織姫の元に渡って行けるようにする、その橋が天の川なのだ、そういうわけである。

 

 そこでヤカモチどん、ふと冬の空を見上げ、「天の川が白く美しく輝いている」「おやおや、冬の夜がすっかり更けたのだなあ」、まあそういう感慨を歌ったわけである。

 

 ではそのかささぎ、漢字で書けば「鵲」、きっと昔の鳥なんでござるが、それがどう佐賀と関係しているかというに、かささぎは佐賀の誇る名物。日本でのかささぎの生息地は、ほぼ佐賀平野に限られている。学名「Pica Pica」というのも可愛いじゃないか。

(博多独特、小ぶりの鉄板餃子も注文。まあこちらは旨かった)

 

 まあそういうことで、佐賀方面の特急電車は「かささぎ」、もう1種類「リレーかもめ」というのも走っているが、こちらは武雄温泉止まりのクセに、行き先表示は堂々と「長崎」となっている。なかなかのクワセモノだ。

 

 今井君はクワセモノが嫌いだから、何が何でも「リレーなんちゃら」はイヤ。いとしい織姫のもとにいそいそ急ぐ彦星君をしっかり援護するかささぎ軍団を選択、公開授業開始の1時間前に、今井彦星もキチンと佐賀に到着した。

 

 佐賀の会場は、佐賀大学。やっぱり諸君、大学の大教室や階段教室はホントに授業がやりやすい。中でも上下に可動する大きな黒板はサイコーだ。ただでさえ普段から神ワザの今井の授業は♡、階段教室に180名近い聴衆を集めて、最大限のパワーを発揮することとなった。

 

1E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 2/3

2E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 3/3

3E(Cd) King’s College Choir:ABIDE WITH ME(50 Favorite Hymns) 1/2

4E(Cd) King’s College Choir:ABIDE WITH ME(50 Favorite Hymns) 2/2

5E(Cd) King’s College Choir:ABIDE WITH ME(50 Favorite Hymns) 1/2

total m38 y715  dd28665