Tue 230815 台風が心配だ/静岡で東大、京都で京大、大盛況/ツツミシンイチ 4422回 | 今井宏オフィシャルブログ「風吹かば倒るの記」Powered by Ameba

Tue 230815 台風が心配だ/静岡で東大、京都で京大、大盛況/ツツミシンイチ 4422回

 怠惰というのはマコトに困ったものであって、ふと1日休み、ふと2日休み、せっかくだからもう1日休み、「まだいいか」「まだいいか」と言い訳しながらまた1日休み、気がつくと5日間も更新を怠けて、その間に台風は小笠原の近海から大阪湾にまで達していた。

 

 台風7号、「どうせ小物なんじゃん?」「大山鳴動 → ネズミ1匹」と油断していたら、さすがに敵もサルモノ、夏台風独特の被害を各地にもたらしつつある。「オノオノがた、決して油断めさるな」である。

 

 台風襲来でテレビ画面に映し出される地名は、ワタクシの馴染みの土地ばかりである。和歌山県串本は、先々月訪問した。京都府舞鶴は、昨年の夏に日帰りで旅をした。兵庫県豊岡は、もう3年も4年も連続して公開授業で訪れている。福知山は、その豊岡訪問のたびに通過する城下町だ。

(7月19日、京都駅前キャンパスプラザの大盛況。この熱心さ、素晴らしいじゃないか 1)

 

 何しろ東進に移籍して18年半になる。全国各地、津々浦々、「もし東進に移籍していなかったら、おそらく一生で一度も訪れなかっただろう」という町に何度も繰り返し滞在させてもらい、滞在が重なるたびにその町に対する愛着が湧く。

 

「とにかく、何もなければいいが」と願う。能天気なワタクシは、またまもなく京都&大阪方面に旅立つのである。

 

「なぜまた近畿?」であるが、それが「文楽」「素浄瑠璃の会」というのだから、「能天気ここに極まれり」「つけるクスリがありません」。しかし本日は、大阪伊丹空港がほぼ完全閉鎖の状況。いやはや、いやはや、明日はどうだろう、明後日はどうだろう、無事に「素浄瑠璃」を満喫できるだろうか。

(7月19日、少し雲が多い京都はますます危険な暑さになった)

 

 ところで諸君、すでに1ヶ月前のことになってしまうが、7月17日から23日にかけてのサトイモは、実に激しい移動を自らに強いた。京都 → 静岡 → 京都 → 富山 → 東京 → 高知 → 東京、そういう東奔西走&南船北馬である。

 

 7月17日の午前から昼過ぎにかけて、祇園祭・山鉾巡行を追いかけて汗まみれになったことは、すでにこのブログに詳述した。問題は、その後である。

 

 13時までは、油照りの京都で山鉾巡行を追いかけた。13時半にホテルに帰り、大急ぎでシャワーを浴びて、新幹線「ひかり」に飛び乗った。「なぜ、ひかり?」→「17時から静岡で公開授業」だったからである。

 

 17時の公開授業開始なら、1時間前の16時に静岡に到着しているのが礼儀。京都発14時半の「ひかり」に間に合えば、公開授業先に対する礼を失することはない。シャワーを浴びて、汗をキレイに洗い流して、何とか「ひかり」に間に合った。

(京都五条、小籠包の店「ツツミシンイチ」。オイシューございました 1)

 

 16時、これまた「危険な暑さ」「命に関わる暑さ」の静岡に到着。17時からの静岡公開授業は、何と何と東京大学の長文問題をまるまる1問解説する。

 

 出席者、120名。いいじゃないか&いいじゃないか、静岡高校の在籍者50名が加わって、「東大、ケッコ簡単なんじゃね?」という素晴らしい勢いだった。

 

 公開授業の終了が18時半。そこで今井が「東京に帰る」などという品行方正な行動をとるかと思えば、さにあらず。今井君は西行きの「ひかり」に乗って、京都に引き返す。

 

「何で?」「だって京都の祇園祭はもう終わったんでしょ?」であるが、いやいや17日で終わったのは「前祭」であって、ここから24日の「後祭」に向け、祇園祭はまだまだ終わらない。

 

「前祭」と書いて「さきまつり」、「後祭」と書いて「あとまつり」。京都の祇園祭は、ほぼまるまる1ヶ月続くのだ。お祭り好きの今井君は、どうしても前祭から後祭まで、残らずまるまる満喫したいのである。

(京都五条、小籠包の店「ツツミシンイチ」。オイシューございました 2)

 

 しかも、7月19日の夜には京都駅前「キャンパスプラザ」で大規模な公開授業がある。これは何というか、ワタクシとしては「乾坤一擲」、何が何でも大成功に導きたい、絶対に1mmたりとも失敗したくない夏のクライマックスなのであった。

 

 だから、スタッフにも熱く熱く頼み込んで、京都大学2022年の長文読解問題を使用する。京都大学の長文問題は、どの年度を選択しても授業には最良の教材だ。

(7月19日、京都駅前キャンパスプラザの大盛況。この熱心さ、素晴らしいじゃないか 2)

 

 2023年の第1問、2022年の第1問、2021年の第1問、どれでもいい。精読した上で30回ずつ音読してみたまえ、読解力はそれだけで一気に向上する。「下線部だけ読んでゴマかす」みたいなことをやれば、予備校の解答速報でさえ、哀れな誤答をやらかすように出来ている。

 

 2021年はその典型例だったが、2022年第1問もまた素晴らしい出来。「あの問題を1問、まるまる解説します」と、京都のスタッフの皆さんにお願いして、京大志望者のたくさんいらっしゃる高校にアプローチしていただいた。

(京都五条、小籠包の店「ツツミシンイチ」。オイシューございました 3)

 

 何しろ今井君はたいへんな自信家だから、「高校の先生方の参加もOK」「予備校の先生方の参加も大歓迎」「大学関係者も是非どうそ」「保護者の皆さんの参加はもちろん大歓迎」、そう言って参加者を1名でも多く募ってくださいと、スタッフにお願いした。

 

 だから、京都キャンパスプラザの大教室が溢れても、全然かまわなかった。読み応えのまるっきりない共通テストの問題を解説するのではないのだ。京都大学の第1問、どんな先生でも間違いなく良問と認める問題をまるまる1問解説するのである。

 

 だから諸君、ワタクシは公開授業前日の7月18日を「肉体を休める日」と定め、ほぼ何にもしないでホテルでのんびり過ごした。したことといえば、ホテルの中華料理屋で冷やし中華をすすり、後祭の山鉾建てを見物し、ついでに高級ヒレステーキ1枚をペロリと飲み込んだ、それだけのことだった。

(京都五条、小籠包の店「ツツミシンイチ」。オイシューございました 4)

 

 そして7月19日19時、待ちに待った京都キャンパスプラザ講演が始まった。いやはや大入り満員、昔の予備校では「満員御礼」とよく言ったものだが、「はみ出す」「座れない」「席が足りない」という事態にはならなかったものの、熱意に溢れる優秀生たちがワンサと会場に詰めかけてくれた。

 

 堀川高・西京高・嵯峨野高、洛南・洛星・洛北、滋賀県の膳所高校からも参加者があった。諸君、ワタクシは嬉しいのである。こんなにホンキで京都大の難問に取り組んでくれる生徒諸君が、まだ日本にナンボでも存在するのである。

 

 あのツマラン&クダラン共通テストの読解問題じゃなくて、このレベルの難易度の文章に立ち向かう熱意、その熱意が背中に思い切り現れているじゃないか。こうじゃなくちゃいかん。こうじゃなくちゃいかん。思い切り集中した90分、実はちょっと延長して100分、ワタクシも久しぶりにヘトヘトに疲れた。

(京都五条、小籠包の店「ツツミシンイチ」。オイシューございました 5)

 

 疲れたら、元来は「祝勝会」「懇親会」「お食事会」で一気に大盃を空けたいところであるが、マコトに残念なことに我々の世界ではいまだに「祝勝会は自粛」の厳しい方針が生きていて、「もし祝勝会をしたいなら、単独でやりなはれ」ということになっている。

 

 そこで今井君が予約したのが「ツツミシンイチ」。「は?」「ツツミシンイチって、あの俳優の堤真一?」であるが、残念なことにというか何というか、もちろん堤真一どんとは何の関係もない。小籠包のお店で「包伸一」、「包伸一」を「ツツミシンイチ」と読む。洒落というかネタというか、そういう名前の店である。

(京都五条、小籠包の店「ツツミシンイチ」。オイシューございました 6)

 

 しかしまあシャレでもネタでも構わない。スーパー大活躍で汗まみれになった今井君が、90分ないし100分にわたって京都の優秀な高校生の前で語りまくった直後、その熱い感激を反芻するのにはベストの店だった。

 

 だって諸君、この翌日には富山で公開授業。その後は高知で公開授業。この目まぐるしい東奔西走のワタクシを支えてくれるのは、京都の熱心な受講生諸君と、ツツミシンイチの工夫を凝らした熱い小籠包、一緒にしては申し訳ないが、疲労の極のことだ、まあ許してくれたまえよ。

 

1E(Cd) Barenboim:MENDELSSOHN/LIEDER OHNE WORTE 2/2

2E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.3, No.5 & No.8 

3E(Cd) Menuhin:SCHUBERT/SYMPHONY No.9

4E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 1/3

5E(Cd) Ashkenazy(p) Müller & Berlin:SCRIABIN SYMPHONIES 2/3

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